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新1万円札発行間近 深谷商業高校と地元菓子店がかき氷を共同開発

 深谷市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札が3日に発行されるのを前に、市内が盛り上がりを見せている。同市の商店街「仲町商店会」は地域通貨ネギーを活用した独自のポイント還元イベントを実施予定で、同市の菓子店西倉西間堂と県立深谷商業高校生徒会は栄一が好んだオートミールが入ったかき氷なども共同開発。新商品なども次々に開発され、関係者は商機をつかもうと意気込んでいる。

 

共同開発したかき氷を持つ県立深谷商業高校生徒会のメンバーと西倉西間堂の西倉信明専務(左端)=6月25日、深谷市役所

 

■街中への誘導

 商店街で費用を負担して地域通貨ネギーのポイント還元イベントを行うのは市内で初の取り組み。対象店舗は仲町商店会のイベント実施店舗17店舗。還元率は20%で、1人当たりの還元上限額は1万ネギー。期間は3~14日で、還元ポイントが予算上限に達し次第、終了となる。
 同商店会は中心市街地にあり、昭和40年代には88店舗が加盟していたが、現在は22店舗まで減少。同市仲町の藤橋藤三郎商店は嘉永元(1848)年創業の酒蔵で、栄一が設立に関わった深谷れんがを使用した煙突は県の景観重要建造物に指定される。若女将(おかみ)の藤橋めぐみさん(44)は「20%還元が街中に来るきっかけになれば」と期待する。

■高校とコラボ

 西倉西間堂と同校は4年前に渋沢栄一が愛したオートミールを使ったクッキーを共同開発。新紙幣発行に向けて再びタッグを組むことになり、13日に深谷青年会議所が市役所で開催する新紙幣発行イベント「深谷の魅力フェスタ」の出店に向け、先輩たちが商品化したオートミールクッキーを使った1日だけのコラボ商品を手がけた。
 「渋沢栄一が愛したオートミールを使ったイチゴのかき氷」(600円)に加え、名産のブロッコリーなどを使った「深谷野菜サラダかき氷」(500円)も共同開発した。生徒会執行委員長の神山心菜さん(17)は「好評だったら9月の文化祭でも販売したい」と語った。

■発行記念商品

 西倉西間堂は栄一の肖像がデザインされた「渋沢栄一翁最中」(270円)などを販売しているが、1日からは1個1万円のもなかを販売するという。同店の西倉信明専務(56)は「日本で一番高いもなかだと思う」と笑顔だった。
 深谷れんがでできた煙突やこうじ室がある同市田所町の滝澤酒造も新1万円札の発行に合わせ、1日からは新紙幣発行記念セットとして、純米吟醸「青淵郷」、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した大吟醸、15年熟成の大古酒のセットを1万円で販売を始める。滝澤英之社長(53)は「新1万円札をたくさん使ってもらえれば」と話した。

 

=埼玉新聞2024年7月1日付け15面掲載=

 

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