米粉を加工したお菓子など商品を試食する関係者
地元産米粉のブランド創出に取り組む春日部市は3月28日、市内中央公民館で実証実験の報告会を開いた。関係者が米粉を活用したお菓子など商品を味わった。
農業従事者の高齢化や減少、遊休農地の増加、米価の下落を背景に、市が2022年度から取り組んでいる。
農業、商業団体、企業、市内飲食店などと連携。米粉の栽培から商品開発、消費まで一体的に事業化するため実証実験を続けている。
2回目となる23年度は、米粉麺に適した品種「亜細亜のかおり」に加え、パンやお菓子に適するとされる「笑みのたわわ」を栽培。地元飲食店や高校生らが米粉を活用し商品を提供した。
報告会では関係者がケーキやクッキー、蒸しようかん、米粉麺などを試食しアンケートに答えた。関係者が昨年度の課題を踏まえ、製粉や加工、商品開発などについて発表、報告した。
県立杉戸農業高校食品流通科の生徒はアイスやクッキー、マドレーヌ、ギョウザを開発。それぞれの材料やレシピを披露した。
同校3年の日向彬人さん、佐藤麻希さん、森彩音さんは「食感や味を確かめながら材料の配分を考えた。クッキーは米粉の香りを楽しむことができるのでお薦め」など感想を話した。
市農業振興課は「今後も米粉の需要拡大とともに、米粉や米粉麺を活用する協力店を増やしていく。実証実験から本格的な取り組みに移行していきたい」と今後の取り組みを示した。
=埼玉新聞2024年4月4日付け12面掲載=
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