記念式典で団旗に誓う
春日部市の県立春日部高校応援指導部の創部100年記念式典が22日、同校音楽ホールで開かれた。部や学校の関係者ら約100人が出席。1世紀にわたる歩みを振り返り、先人たちが築き上げた歴史と伝統を次代に継承することをえんじの大団旗に誓った。
寄贈されたえんじの大団旗の前で、演技を披露する応援指導部員ら=22日午前、春日部高
応援指導部OB会によると、同部は1924(大正13)年、慶応大学応援指導部からコーチを招いて創部。県内高校応援部の中で最古の歴史を誇る。ほかの生徒や観客を巻き込んだ一体感のある応援が特徴で、応援前に笑いを取って場を盛り上げる「余興」をいち早く取り入れた。
式典は、これまで支えてくれた人々に感謝しようとOB会が主催した。実行委員長を務めた中村亨会長(64)は「大正から令和まで、4時代続いてきたのは驚くべきこと。だからといって意識しすぎず、自由に伸び伸びと続けてもらいたい。われわれも全力でサポートする」と後輩たちにエールを送る。
この日は当時の部員らが登壇し、春日部、浦和、熊谷、川越で始まり、後に不動岡、松山も加わった県立高6校の合同応援発表会「日輪の下に」の開催を呼びかけたエピソードなどを披露。部員が1人だけになり存続の危機を経験した木村泰明さん(51)は「ここで途切れさせてはいけないという重圧が大きく、何とかして部員を獲得しようと躍起になった」と振り返った。
節目を祝ってOB会から記念の大団旗も贈呈され、ステージで掲揚された。スクールカラーのえんじを背景に、応援歌や校歌に合わせて部員らが演技を披露すると、客席の参加者も肩を組んで声を張り上げ、会場は歓喜の輪に包まれた。
応援指導部団長で2年生の水戸要さん(17)は「式典を通じて100年の歴史と伝統を感じた。先輩たちが教えてくれたことを部員たちに伝え、春日部高校の応援を守り続けていきたい」と語った。
=埼玉新聞2025年3月24日付け10面掲載=
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