駅利用客に啓発グッズを配布する久喜高の佐藤美月さん(左)=21日午後、久喜駅前
受験生や新社会人を狙った電車内での痴漢・盗撮被害などを防ごうと、久喜署は21日、久喜市久喜中央の久喜駅で、地元の高校生らと連携したキャンペーンを行った。昨年の第33回国際高校生選抜書展で文部科学大臣賞を受賞した県立久喜高校3年の佐藤美月さん(18)の書を素材にした啓発グッズを配布した。
佐藤さんが書いたのは「明鏡止水」で、犯罪被害防止を呼びかけるチラシと、お守りの缶バッジに印刷。慌ただしい生活を送る受験生や新社会人に清廉で平静な心を保ち、不審者を見つけた場合も冷静に対応してもらおうという願いを込めた。
キャンペーンには佐藤さんら同校書道部6人を含め、JRと東武鉄道の職員、同署員ら約30人が参加。下校時間帯の午後4時から約30分間、駅利用客らに300セットの啓発グッズを手渡した。
佐藤さんは「明鏡止水の意味が分からなくても字の印象で伝わるよう、きれいに書くことを心がけた。何度も書き直し、3時間かけた力作」と語り、同世代に向けて「もし痴漢被害に遭ったら、勇気を出して近くの人に知らせてほしい」と呼びかけた。
=埼玉新聞2025年2月23日付け14面掲載=
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