「七高祭」の代わりに冊子づくりで交流を
本庄市は、市内に通う高校生13人がカメラマンになって市内を撮影した写真で本庄の魅力を発信していく冊子「虹がかかるまち」を製作した。同市西富田の早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンターで原画写真の鑑賞会を開き、13人が写真に込めた思いや見どころを訪れた人たちに説明した。
同市には六つの高校と一つの特別支援学校がある。7校の生徒は毎年市内で合同文化祭「七高祭」を実施。新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止になった七高祭の代わりに、コロナでも交流できる冊子作りに同市と取り組んだ。
写真指導は、子どもたちが作る卒業アルバムや、子どもたちが発信するまちの魅力をプロデュースする川越市の「ヒト」が行った。一人一人の個性が引き出せるよう13人と接してきたという。共同代表の江守勇人さん(32)は「高校生の思いがストレートに伝わってくる素晴らしい作品になった」と見どころを話した。
※七高祭加盟校…児玉白楊高校、本庄高校、児玉高校、本庄第一高校、本庄東高校、早稲田大学本庄高等学院、本庄特別支援学校
撮影時間は半日。1年生から3年生の13人は3班に分かれ、同じ機種のカメラを使って本庄駅や旧本庄警察署、路地などをさまざまな角度から撮影した。枚数は1人250枚から500枚。その中から10枚ずつ選んで冊子に掲載した。大好きな菓子「キャラメルコーン」を作品にした高校2年の秋山実花さんは写真にインパクトが出るように菓子の袋を左手に持ってシャッターを押した。光の使い方を教わったという1年の渡辺倖さんは「みんなで同じものを撮っていても違った作品になった。もっときれいな写真が撮りたい」と撮影が楽しそう。写真部の1年、岩田冨雅さんは「普段の生活と違う視点と、幾何学的な配置を心掛けました」と説明していた。
冊子は3千部製作。移住冊子の一つとして東京都のふるさと回帰支援センターや移住・交流情報ガーデンなどで
配布していく。同市広報課は「地元の高校生の目線で撮ってくれた本庄の魅力が美しく映っています」とアピールする。
=埼玉新聞2022年4月1日付け9面掲載=
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