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本庄高校3年生の鎌倉街道の歴史を探る論文 雑誌に掲載

 県立本庄高校考古学部部長で3年生の中島喜之介(きのすけ)さん(17)による論文「埼玉県熊谷市に残る鎌倉街道支線・石尊街道」が雑誌「歴史研究」(戎光祥出版)の6月号に掲載された。

 

6月号の「歴史研究」に論文が掲載された中島喜之介さん=本庄市柏の県立本庄高校

 

 日本考古学協会は若手研究者の育成を目的に、毎年5月の総会時の研究発表会に合わせ、「高校生ポスターセッション」を2016年から実施。全国の高校生から考古学に関連する調査研究について公募し、制作したポスターの掲示や解説による発表を実施するもので、中島さんは23年5月に出場した。出場を契機に同出版からの依頼で論文を掲載することになった。
 論文は22年と23年の冬休み中に行った現地調査の成果をまとめたもので、鎌倉街道上道支線の復元と周辺に残る史跡を紹介する内容。特に妻沼地域での鎌倉街道伝承地調査が大変だったが、何度も現地に足を運んで多くの関係者から話を聞いた。「多くの妻沼の人たちに協力してもらった。論文が掲載され、恩返しができた」と喜びを語った。
 将来は学芸員や市史編さん室などの歴史に携わる仕事を夢見ているが、研究はこれからも続けていくつもりだという。「まだまだ研究の余地はあるので、これからも研究を続け、突き詰めていきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2024年6月14日付け9面掲載=

 

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