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東京五輪ボクシング銅メダル 並木月海(花咲徳栄高校出身) 理想を求め再始動

「100%の力 使い切った試合を」

 

 東京五輪のボクシング女子フライ級で銅メダルを獲得した並木月海(花咲徳栄高出、自衛隊)が9月上旬に練習を再開した。届かなかった世界一を目指す23歳のファイターは「自分の納得できるボクシングをしたい」と理想を追い求める。

 

練習を再開した並木月海(自衛隊提供)

 

 153㌢と小柄ながら、機敏さ、複雑さを兼ね備えたステップを武器に五輪のリングで奮闘。優勝したストイカジェリャスコバ・クラステバ(ブルガリア)との準決勝で敗れたが、体格の不利を感じさせず堂々と勝負する姿が強い印象を残した。

 自身の会員制交流サイト(SNS)に「勇気をもらった」などと感謝のメッセージが多く届いた。「私も子どものころ五輪をテレビで見て夢をもらった。皆さんにそう言っていただいて本当にうれしい」とはにかむ。1カ月ほどの休養期間は「何もせず犬と遊び、本当に幸せだった」と笑うが、ボクシング中心の生活に戻ると求道者の心に火が付いた。

 3年後のパリ五輪を目指すかどうかは未定だが「100パーセントの全力を使い切ったといえる試合をしたい。その過程に五輪があるのかもしれない」と体つきから見直していく。無限の可能性を秘めるサウスポーはベストファイトを夢見てさらなる成長を期す。

 

=埼玉新聞2021年9月23日付け7面掲載=

 

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