交流サイト(SNS)を手口とした性犯罪被害や誘拐などを防止しようと県警少年課と東松山署は、東松山市神明町の「スーパービバホーム東松山モール店」で啓発活動を実施した。
今回のキャンペーンは、少年課と39警察署が一体となって非行少年を生まない社会づくりを推進しようと、警察署管内39カ所で順番に商業施設や駅で啓発活動を行う「埼玉横断リレー」の一環。6月から実施していて、6月は深谷市、7月には羽生市、3カ所目となる今回はSNSを通じた性犯罪被害をテーマに注意喚起した。参加したのは警察官ほか、県立松山女子高校の生徒やボランティア団体などで来店客に啓発品などを配りながらフィルタリングの設定や相談窓口の周知を行った。
SNSを通じた犯罪被害の注意喚起をする松山女子高校の生徒=8月28日、「スーパービバホーム東松山モール店」
同校生徒会長で3年生の菊島凪留さん(18)は「SNSの危険性を分かっていない若者も多いが、同世代が活動することで問題を身近に感じてほしい」、副会長で3年生の竹村彩那さん(18)も「インターネットに何かを載せる時は、多くの人が見るという意識が必要。被害に遭わないようにチラシを読んでほしい」と気持ちを込めた。東松山地区少年非行防止ボランティア連絡協議会の小藤恵美子会長(68)は「子どもたちの被害に気付いていない親もいる。支援の入り口になれば」と強調した。
県警少年課課長補佐の大沢祐介警部は「加害者にも被害者にもならないよう、SNSをはじめとしたインターネットはルールを守って正しく使い、自分や他人の裸の画像や動画は『撮らない』『撮らせない』『送らない』ようにしましょう」と呼びかけている。
=埼玉新聞2023年9月6日付け14面掲載=
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