生徒制作のNゲージ公開
子どもたちに人気
県立浦和高校鉄道研究会の展示発表会が、さいたま市浦和区の浦和PARCO(パルコ)で開催された。同会の生徒19人が制作したNゲージ、プラレール、撮影した鉄道写真を展示し、多くの子どもたちが訪れていた。新型コロナウイルスの影響で、同校の文化祭「浦高祭」が一般公開されなかったことから、多くの人に観賞してもらおうと企画された。
県立浦和高校鉄道研究会が制作したNゲージ。子どもたちは興味津々で見つめていた=7日午後、さいたま市浦和区の浦和パルコ7階
2021年の浦高祭はコロナ禍で校内限定、22年は抽選による来場者に限られていた。外部での初めての一般公開に、同会会長の2年村山隼翔さん(17)は「見てもらえる機会がなかったので、見に来てもらえてうれしい。予想以上に盛況で正直驚いています」。
Nゲージは身近なJR京浜東北線や宇都宮線のほか、鉄道模型コンテストで入賞した宇都宮線の「東鷲宮駅」と東海道線の「根府川駅」のモジュールをレイアウトした。会員が現地を訪れて写真撮影し、検討を重ねて3~4カ月かけて制作した。村山さんは「みんなで一つのものを作る活動なので、達成感がある。見て楽しんでもらえると、ありがたいです」と話していた。期間中は同会生徒が交代で、会場内で説明などを担当する。
同市緑区の遠山怜さん(5)は鉄道が大好きで、開幕の7日は高崎線のグリーン車に乗車して上野駅へ。ホームで秋田新幹線の連結を見てから訪れた。生徒にNゲージの操作を教えてもらい、運転を体験。「楽しかった。作ってみたい」と笑顔だった。
浦和パルコ開業15周年、浦和駅開業140周年の共同企画として開かれた。浦和パルコの大森由香利さんは「生徒たちが質問に答えて、子どもたちが目をきらきらさせて見ていた。こういう機会を持てなかったので、ようやく実現できて良かった」と話した。
「JR浦和駅特別展示」が同時開催され、浦和の名前が付いた8駅の駅名標や昭和50年代の駅名標、引退した寝台特急「北斗星」のヘッドマークなどを展示している。4階特設会場では15日まで、大鉄道マーケットが開かれている。
=埼玉新聞2023年1月9日付け10面掲載=
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