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深谷商高生「二層楼」伝える

渋沢ゆかりの企業人が見学

「渋沢栄一プレミアムミーティング2022」の参加者に二層楼の所蔵品などを紹介する生徒(右から2人目)ら=22日、県立深谷商業高校

 深谷市原郷の県立深谷商業高校(西木成男校長)は先月22日、市内で開催された公開座談会「渋沢栄一プレミアムミーティング2022」(渋沢栄一ひとづくりカレッジ発足準備室主催)の参加者を招き、校内にある国登録有形文化財「二層楼」の見学会を実施した。

 二層楼は、1922年4月に完成。フレンチルネッサンス様式を基調とした大正期の木造校舎で、2000年に国登録有形文化財に指定された。深谷市出身の実業家・渋沢栄一も同校の設立に尽力。完成したばかりの二層楼を訪れ、「至誠」「士魂商才」の書を残した。この言葉は同校の校訓となり、渋沢の教えが受け継がれている。

 見学会では、簿記部に所属する高校3年生の飯野珠衣さん、梶原小百合さん、小川睦月さん、木村快さんがガイド役となり案内。渋沢ゆかりの企業・団体のトップなど約15人に、建物内部や所蔵品などを説明した。

 飯野さんは「社会で活躍する方々に歴史ある建物を伝えられて貴重な経験だった」。梶原さんは「郷土の偉人・渋沢栄一翁の紹介も交えながら話すことができた」と笑顔を見せた。

 西木校長は「緊張しながらも堂々と話す姿を見ることができ、頼もしい姿に映った。今回の経験が大きな財産になってくれたら」と話した。

 

=埼玉新聞2022年4月29日付け11面掲載=

 

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