
県産材を使用する現場を見学する生徒ら=12日午前、熊谷市の北部家畜保健衛生所新築の現場
県建設業協会は12日、県立熊谷工業高校建築科2年生を対象に現場見学会を開いた。生徒37人が熊谷市内の建設現場を訪問し、建物の設計や工事の監理について、実際の様子を見ながら知識を深めた。
生徒らは小川工業(行田市)、時田工務店(熊谷市)などが施工する北部家畜保健衛生所(仮称)新築現場を見学した。現場へ入る前に、設計を担当したタック(朝霞市)の細川悠雅主任と小川工業の平塚健太郎BIM室長が、建物の特長や拡張現実(AR)を活用した最新の工事監理方法などを解説。中心施設の本館棟はスギやヒノキといった県産木材を使用し、温かみのある建物を目指している点も説明した。
その後、生徒らは本館棟の現場に移動し、6~7割ほど仕上がっていて内装工事が進む現場の様子を見学。吹き付ける断熱材の厚さや部材を適切な大きさで施工していく方法などを、間近で体感しながら学んだ。「建設現場を訪問するのはインターンシップ以来」という渡辺ディエゴさん(17)は「今まで以上に仕事について意識する経験になった」と話していた。
現場代理人を務める小川工業の清水祐介工事部副部長は、「新技術も説明したが、人と人のコミュニケーションでものづくりの仕事をしている点に喜びがあることも伝われば」と述べた。
=埼玉新聞2025年12月19日付け7面掲載=
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