犯罪撲滅を演舞で訴え　応援団と浦和署が連携ー県立浦和高校

犯罪防止を呼びかける演舞を披露した県立浦和高校応援団＝さいたま市浦和区の浦和駅東口駅前市民広場

　浦和署は、特殊詐欺や自転車盗などの犯罪を撲滅するため、さいたま市浦和区の浦和駅東口駅前市民広場で「犯罪撲滅応援キャンペーン」を実施した。自治会や近隣の企業など、２２団体が参加。県立浦和高校の応援団が犯罪抑止を題材とした演舞を披露するなど、犯罪防止の機運を高めた。
　同署管内では今年、５月末までに約３４００万円の特殊詐欺被害が発生しているほか、無施錠による自転車盗も多発している。キャンペーンに先立ち、塚本英吉署長は「特殊詐欺や痴漢などの身近な犯罪が多く発生している。犯罪が減ったと実感できるように防犯活動に努めていきたい」と呼びかけた。
　同校の応援団は７０年以上継がれてきた伝統の演舞「八重雲起こる」を披露。掛け声を特殊詐欺防止を呼びかけるものにするなどのアレンジを加えた。団長の大平カイルさん（１７）は「地域の人たちに特殊詐欺の被害が多い実情を知ってもらい、被害に遭わないよう気を付けてほしい」と願う。
　演舞終了後、参加者は通行人に対して、特殊詐欺などの犯罪防止を呼びかけるチラシや啓発品を配布した。

＝埼玉新聞２０２４年６月２２日付け１０面掲載＝

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