さいたま市西区の県立大宮光陵高校で2日、「理想のさいたま市」をつくるアイデアの発表会が行われた。2年生の生徒たちが班ごとに分かれ、自分たちが理想とする地域像や、地域課題を解決するためのアイデアをスライドを用いて発表した。
スライドを使って理想の地域像や課題解決のアイデアを発表する生徒たち=さいたま市西区の県立大宮光陵高校
同校普通科、美術科の2年生約270人が、「総合的な探究の時間」を通じて4月から課題に取り組んできた。生徒らは「人やお金が集まる地域にする」「地域の環境を守り続ける」など六つのテーマから一つを選択。3~4人の班ごとに、フィールドワークなどを交えながら探究を進めた。
「ルールを守り、安心して住める地域」を理想像に掲げた班は、大宮駅で「歩きスマホ」をしていた人が多くいたという現地調査から仮想現実(VR)ゴーグルを使って歩きスマホの危険を再認識してもらう体験を考案。他にも、地域資源の「うなぎ」を活用したテーマパークの建設、市内の観光地を巡るゲームアプリの開発など、各班さまざまなアイデアを発表した。
「道路がすいていて買い物がしやすいまち」を理想に掲げた班は、早朝や深夜帯の空いている鉄道を利用して荷物の輸送を行う新しい買い物の仕組みを紹介。発表したメンバーの一人、唐崎雅貴さんは「日常で感じる問題について、さまざまな課題を組み合わせて考えることで、プラスにしていくことができると分かった」と話していた。
=埼玉新聞2023年2月6日付け10面掲載=
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