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環境問題 若者視点で 高校生が研究成果発表

「気候変動と身近な環境問題」のワークショップの研究成果を発表する高校生ら=22日午後、上尾市のイオンモール上尾

 

 久喜市の高校生向けワークショップ「気候変動と身近な環境問題」の参加生徒たちが22日、上尾市のイオンモール上尾で行われた「SAITAМA環境フェア&こどもエコフェスティバル」で研究成果を発表した。地球温暖化が農産物に与えている影響について調べ、交流サイト(SNS)での動画活用など若者の視点から解決策を提案した。
 ワークショップは市内在住・在学の高校生9人が参加し、日本大学理工学部まちづくり工学科と連携して6、7月に行われた。集中豪雨や気温上昇など気候変動に伴う現象を図やグラフで示す「ミステリーカード」を使用。カルタのように並べた中から興味を持てるカードを探した。
 生徒たちが選んだのは、地元で梨に替わって栽培面積が拡大している青パパイヤと、夏場の高温障害に強いコメ「彩のきずな」。それぞれ研究班をつくり、専門家への聞き取りなどを通じて生産現場の現状を調べ、課題解決に向けたアイデアを出し合った。
 青パパイヤは生産量に対して認知度が低いとして、消費者への情報拡散を目的に栄養価や手軽なレシピを紹介するポスターやSNS向けの動画を制作したと発表。食味の面でも優れている「彩のきずな」も普及率が低いことが課題と指摘し、その魅力を伝えるポスターやポップをJA直売店で掲示することを提案した。
 発表を終えた不動岡高校の小林咲さん(16)は「気候変動は知っていたが、ワークショップで専門家の話を聞き、新しい視点に気付かされた。良い経験になった」と振り返り、久喜工業高校の金城琉花さん(17)は「ミステリーカードのおかげで環境問題を身近に感じられた。自分自身もできることを実践していきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2024年9月25日付け10面掲載=

 

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