団体に生徒自ら連絡
子どもたちへ弁当を受け渡す手伝いを
久喜市内で毎月開かれている子ども食堂で26日、地元県立高校の女子生徒2人がボランティアとして参加、フードバンクや食品ロスとの結び付きについて調べた。2人は「子ども食堂はとてもいい場所」「自分にも何ができるか考えたい」と、感想を話した。
子ども食堂は同市上内の旧保育園跡で町田大樹代表らが、毎月開いている「みんなのいえ」。本来食事を無料で提供しながら学習支援や交流活動を実施しているが、コロナ禍、弁当や食材の配布を実施し、活動を継続している。
活動は4年目を迎え、毎回子どもたちに約100食を提供。町田さんは今後の活動に向け「企業や飲食店、他団体との連携を広げていきたい」と意欲を見せている。
今回ボランティアとして参加したのは、県立久喜北陽高校3年の斉藤千莉さん(17)と吉田翠月さん(17)さん。校内の課題で持続可能な開発目標(SDGs)について学習。フードバンクや食品ロスについて学ぶ中で「実際に体験してみたい」と子ども食堂の活動に興味を持った。
2人は直接「みんなのいえ」に連絡し、ボランティアとして活動に参加。この日は、子ども食堂のメンバーから活動の紹介を受けながら、子どもたちに弁当を受け渡すなど作業を手伝った。
斉藤さんは「思っていた以上に親しみがあり明るい雰囲気。調理は栄養面にも気を使っていた。自分で何ができるか行動し考えることが大切」と語った。食品ロスについて調べている吉田さんは「子ども食堂は子どもにとってとても良い場所。食品ロス削減にもつながり、一石二鳥」と活動を再確認した。
=埼玉新聞2021年9月30日付け10面掲載=
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