マイ盆栽を手がけた体験授業=越谷西高校
日本の伝統文化である盆栽へ関心を深めてもらおうと、県立越谷西高校で、体験授業が行われた。3年生14人が「マイ盆栽」作りに挑み、盆栽の魅力と難しさに触れていた。
同校は2020年から3年生の美術の授業で、大宮盆栽美術館と盆栽園「藤樹園」(さいたま市北区)と連携した体験授業を行っている。講師は日本盆栽協会の盆栽インストラクター風見政夫さん(71)。剪定(せんてい)から水やりまでを指導した。
生徒は盆栽について事前に講義で学び、この日が初めての実践。バラ科ボケ属「長寿梅」の植え替えに臨んだ。
枝の剪定では風見さんが、盆栽のどこを見せたいか考えて、正面を意識するようアドバイス。生徒は真剣な表情で木と向き合い、思い思いの形に仕立てた。
最も重要なこととして「盆栽は引き算。不要な箇所を切り、必要最小限の要素で美を表現すること」と風見さん。最後に自作の盆栽器に植え替えて、オリジナル盆栽が完成すると、生徒は満足そうな表情を見せていた。
今回手がけた盆栽は15日まで、大宮盆栽美術館で展示される。
田中真生さん(17)は「祖母が盆栽をしていたので親しみはあった。難しさより新鮮な感じ」。奥田遥輝さん(17)は「講師の説明が分かりやすく盆栽について詳しく学べた。盆栽は最終的な正解がないからこそ、理想を追い求める楽しさがあった」と話し、奥深い盆栽の世界を体験していた。
=埼玉新聞2023年11月11日付け10面掲載=
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