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県アマチュアゴルフ選手権大会2025 結果

戸村(埼玉栄高1年)が初優勝

 ゴルフの第47回県アマチュア選手権(埼玉新聞社主催)決勝大会最終日は28日、日高市の日高カントリークラブ東・西コース(7019ヤード、パー72)で94人が参加して行われ、初日首位の埼玉栄高1年の戸村空汰(川越市)が通算3アンダーの141で初優勝した。
 4位でスタートした目黒日大高3年の竹花颯汰(越谷市)がトータルスコア144で2位。3位には早稲田大4年の柏俣結生(東松山市)がトータルスコア144で入った(2、3位はマッチングスコアカード方式により決定)。

 

県アマチュアゴルフ選手権決勝大会で入賞した(左から)4位の斉藤大翔、2位の竹花颯汰、初優勝した戸村空汰、3位の柏俣結生、5位の野村維穏=28日、日高市の日高カントリークラブ

 

〈決勝大会最終日、28日・日高CC東・西コース=7019ヤード、パー72=参加94人〉
 初日トップでスタートした埼玉栄高1年の戸村空汰(川越市)が73で回り、通算3アンダー、141で初優勝した。前半に2バーディーを奪い35で折り返すと、後半は38でまとめた。
 初日4位タイの目黒日大高3年の竹花颯汰(越谷市)が70で追い上げてトータル144とし、マッチングスコアカード方式で準優勝。早大4年の柏俣結生(東松山市)が3位に入った。
 専大2年の斉藤大翔(熊谷市)がトータル147で4位に続き、同方式で埼玉栄高2年の野村維穏(幸手市)が5位に入賞した。

 

終盤試練も度胸発揮

通算3アンダー、141で初優勝した戸村空汰

 

 初日を首位で折り返した戸村が強い精神力で重圧をはねのけ、初の栄冠を手にした。最終18番を終えた直後、同組の選手たちと握手を交わし、祝福された。「優勝することでまた自信がついた。本当に良かった」と満足げな笑顔を見せた。
 「朝から優勝を意識しすぎて手が震えていた」。前半は緊張でパットが短くなることが多かったが、9番でバーディーパットを沈めると堅さがほぐれ手が動くように。そこから12番までの4連続バーディーで一気に優勝の2文字に近づいた。
 最大の試練は終盤に訪れた。14番でトリプルボギー、15番でダブルボギーをたたき暗雲が立ち込めたが、「仕方のないミスだからすぐに切り替えた」と胆力を発揮。平常心でその後の3ホールをパーでまとめた。
 新進気鋭の16歳。タフな精神力の源はチームでプレーする姿勢で培われた。中学までは一人での練習が多かったが、高校でゴルフ部に入ると「練習が苦じゃなくなった」と前向きに。埼玉栄高の大郷前主将からは「みんなで頑張る」ことの重要性を学び、不安を抱え込まない考え方が身に付いた。
 前回大会の5位から成長を示す初優勝となった。だが、決して満足はせず課題を見つけ克服しようとする飽くなき探求心は尽きない。「きょうは2度崩れてしまった。来年は2日間とも思い通りにプレーできるようにしたい」とより完璧なゴルフを目指す。

 

イーグル契機に猛追

2位・竹花

トータル144で準優勝の竹花颯汰

 

 トップと6打差の4位タイからスタートした竹花が猛追を見せた。前半の2、3番で連続ボギーをたたいたが、4番でイーグルを奪った。「ティーショットが思うようにいかなかったが、イーグルを取れたのが良かった」と、最終日トップとなる70をマークした。
 パー5の4番の2打目は「完璧だった」と自身も納得のショットだった。残り260ヤードから3番ウッドでピンそば1㍍につけ、3打目でカップに沈めた。後半もティーショットの安定感を欠いたが、14、15番でもセカンドショットで補い、パーセーブした。
 100ヤード以内のアプローチを課題に挙げ、「スピンをかけたり、ショットのバリエーションを増やしたい」と向上心を持つ。前回から順位を一つ上げて準優勝。「来年優勝して、チャンピオンブレザーを着たい」と意気込んだ。

 

2打目精彩を欠き悔い

3位・柏俣

トータル144で3位の柏俣結生

 

 3位に入った柏俣は5番アイアンを使った3、7、14番のセカンドショットで精彩を欠き、イーブンパーで初日から順
位を上げられなかった。「60台を出せば優勝のチャンスはあると思っていた。内容はあまり良くなかった」と淡々と振り返った。
 平均275ヤードと特別ドライバーの飛距離が出るわけではない。「安定性を求めている」とアイアンの切れとバーディーチャンスでしっかり沈めるパットが強みと自負する。7月の日本アマで6位に入るなど、プロへの挑戦も見据え、技術に磨きをかける。

 

4位・斉藤大翔の話

 昨日と同じでティーショットが悪すぎた。2日間でフェアウエーをキープしたのは1度だけだった。苦しい試合だったけれど、それでもOBが少なかったし、パットでカバーできた。これからは安定したショットを目指す。

 

5位・野村維穏の話

 前回4位で今回はトップ3入りを狙っていたので悔しさが一番大きい。後半はバーディーでスタートして流れよく回れたが、前半は風が読めず耐えるべきところで耐えられなかった。来年こそはトップ3に入る。

 

「実りの2日間」19歳坂田は74位
決勝唯一の女子選手

 決勝に出場した唯一の女子選手で19歳の坂田は、トータルスコア172で74位に入った。「改善中のスイングで良いショットが打てて、実りのある2日間だった」と成長を実感した。
 初めての男女混合競技に不安もあったというが、ドライバーで250ヤード以上飛ばす男子顔負けのパワーを発揮。日ごろはキャディーを務めることもあり、「グリーンを読む力が付いた」とひたむきにゴルフと向き合っている。今大会の経験を基に、「来年は5位入賞を目指す」と力を込めた。

 

=埼玉新聞2025年10月29日付け1、15面掲載=

 

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