通信制 過去最高6.7%
県教育局は9日、今年3月に県内中学校を卒業予定の生徒6万2548人を対象とした進路希望調査結果(2024年12月15日時点)を公表した。高校進学希望者は前年同期比23人減の6万1667人で、卒業予定者に占める割合は98・6%となった。
全日制高校への進学希望者は88・1%で前年同期より0・3?減少した。一方で、通信制高校進学希望者は6・7%と前年同期比で0・6?の増加。通信制が調査対象になった1985年3月卒業予定者の進路希望調査以来、過去最高となった。背景には、増加している不登校など、生徒の学びの手法の多様化が挙げられるという。
同局総務課によると、全日制高校希望者のうち県内公立は3万9558人(前年同期比469人減)、国立は159人(同112人減)、私立は1万1186人(同331人増)で、定時制は949人(同76人減)、通信制は4170人(同348人増)となっている。
県内公立全日制のうち、普通科は内部進学予定者を除いて3万1195人(同240人増)が希望。普通科全体の倍率は1・21倍となった。学校別では、川口市立が2・43倍で最も高く、市立浦和の2・36倍、市立川越の2・24倍が続いた。専門学科は6631人(同473人減)で、全体倍率は0・90倍。市立大宮北理数科が2・05倍で最も高かった。総合学科は1497人(同238人減)が希望し、倍率は0・86倍だった。
定員割れとなった学科、コースは県内公立全日制で125(73校)あった。就職のみを希望したのは前年同期より39人少ない129人だった。
=埼玉新聞2025年1月10日付け1面掲載=
カテゴリー
よく読まれている記事