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県商業研究会で最優秀賞ー皆野高校 

地元と連携 商品開発

 皆野町大渕の県立皆野高校が、7月開催の2023年度「県高等学校生徒商業研究発表大会」で最優秀賞に選ばれた。県商業教育研究会の加盟校68校の生徒が、日頃の学習・研究成果を発表する大会で、最優秀校は9月8日に茨城県で行われる関東大会に出場する。同校3年の関根愛さん(18)と今井あやめさん(18)が21日、町役場を訪問し、「関東大会でも結果を残し、地域活性化に貢献していく」と意気込みを語った。

 

商業研究発表大会の最優秀賞受賞を町長と教育長に報告する皆野高校の関根愛さん(中左)と今井あやめさん(中右)=21日、皆野町役場

 

 同校は秩父地域唯一の商業高校。「イノシカバーガー」や「秩父モツみそラーメン」など、地元事業者らと連携した商品開発を17年から進め、毎年3年生が同大会で研究成果を発表している。最優秀賞の受賞は今回で4回目となる。
 今年の3年生は、昨年の卒業生が商品化した菓子「なんちゃって!?みそぽてサブレ」を秩父地域外に広めるPR活動を展開。6月に秩父鉄道のSL車内で同商品を販売し、町内店舗で利用できる特典付きの木札を購入者にプレゼントすることで、関係人口の増加を図った。
 柴崎勉町長は「若者ならではの素晴らしい発想で、町の魅力を広めてくれて感謝したい」と同校の取り組みを絶賛。関根さんは「生徒たちでアイデアを出し合い、町の方の力を借りながら取り組んだ結果が認められてうれしい」と喜びを語った。
 6月の車内販売は好評で、みそぽてサブレはすぐに完売したが、今井さんは「特典利用者は思いのほか少なく、関係人口創出の面では課題が残った」と話す。商品購入者80人に配布した木札は、老舗菓子店「亀沢屋」(皆野町皆野)で提示すると商品が一つもらえるなどの特典が付いているが、21日現在、利用者は2人にとどまっているという。
 「今月末まで有効なので、木札を持っている方は、ぜひ利用してほしい」と生徒たちは呼びかけている。

 

=埼玉新聞2023年8月27日付け11面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

秩父地域唯一の商業高校として、地域と連携しながら「校訓(誠実・勤勉・協力・奉仕)の理念の下、地域の活性化に寄与し、地域社会と産業を支える人材を育成する」ことを目指して様々な教育活動を行っています。特に商業科の授業で行われる「ビジネスの力で地域課題の解決に貢献」をコンセプトとした商品開発、販売実習は皆野高校の特徴です。商品開発をはじめ、地域を舞台にした様々な学びから皆高生は力を付けています。

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