埼玉新聞社 高校受験ナビ

県立浦和の土曜公開授業リポート

年間8回公開予定
同時開催のミニ説明会も大盛況

 5月25日(土)、県立浦和高校(以下、浦高)で土曜公開授業が行われました。

 公立高校は基本的に週5日制で土曜日はお休みですが、一部の学校は土曜日にも授業を行っています。また、その多くは在校生の保護者や中学生とその保護者などにも公開されています。
 今回取材したのは、浦高が年間8回予定している土曜公開授業の1回目です。

 

 当日は全学年全クラスの1時間目から4時間目までの授業がすべて公開されました。見学のために用意された授業ではなく通常の授業が行われています。
 集合時間などは特になく、見学者は思い思いの時間に来校します。授業と並行して別室でミニ説明会(後述)も行われているので、その時間に合わせて来る人も多いようです。

 

◆活気あふれる授業
 できれば教室内に入って見学したいところでしたが、体格の良い男子生徒が40人もいると机は教室いっぱいに広がっており、中に入るのは難しい状態でした。そこで、ほとんどの授業は廊下から窓越しに見学する形になりました。
 授業は、生徒の発言も多く、活気あふれるものでした。
 ある先生によると、「生徒たちは教科書にあることは自分で勉強するので、授業ではそれ以上のことを望んでいる」とのことでした。

 

 室内プールでは1年生の体育(水泳)の授業が行われていました。
 浦高は臨海学校を実施する数少ない学校です。遠泳があるので、それに備えて泳ぎ込んでいるようです。
 中にはまったく泳げない状態で入学してくる生徒もいるそうですが、体育の授業や自主練習により全員がなんとか泳げるようになるそうです。
 先生は「浦高にはできない子や苦手な子をバカにするような雰囲気はありません。むしろ仲間はみんなで助けるのが浦高の伝統であり、浦高生の誇りです」と話していました。ですから、泳ぎが苦手でも走るのが苦手でもまったく心配はないとのことでした。「浦高は挑戦を楽しむ学校だ」とも言っていました。

 

 

◆大盛況のミニ説明会
 授業見学と並行して30分程度のミニ説明会が3回行われました。
 1回目は9時40分からでした。1時間目の授業(8:45~9:15)を見終わってからの人もいれば、この時間に合わせて来た人もいました。
 150人程度が収容できる会場はすぐに満席となりました。学校側が急きょ補助イスを用意してくれましたが、それでも足りず、立ち見の人もいました。

 時間が限られた説明会なので、校長先生の挨拶などはなく、直ちに教育方針や教育内容、特色ある学校行事、進学指導の方針と進学実績などの説明が行われました。

 大学進学については、目指す大学が東大など超難関大学に限られていること、その結果、ある程度の浪人が出てしまうこと、ただ最近は現役進学率が高まっていること、といった説明がありました。

 50キロの強歩大会(古河マラソン)をはじめ学校行事の多い学校ですが、それらもまた浦高教育に欠かせない重要な要素であることも強調されていました。
説明の中で「挑戦」「仲間」といった言葉がしばしば登場しました。

 

 

◆浦高、今後の土曜公開授業予定
 浦高ではこの後も土曜公開授業を予定しています。

【1学期】
  6月22日(土)

【2学期】
  9月  7日(土)
  9月21日(土)
10月12日(土)
10月26日(土)
11月   9日(土)

【3学期】
令和7年1月25日(土)

 以上のうち10月26日は第2回教育活動説明会(学校説明会)も行われます。
 定員(人数制限)はありませんが事前にホームページからの申し込みが必要です。

 

(教育ジャーナリスト 梅野弘之)

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

県立浦和高校ホームページ

令和6年度土曜公開授業について

令和4年度第1回教育活動説明会~浦高の教育活動~(動画)

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