【サッカー男子】
西武台2大会連続8度目栄冠
(最終日、16日・埼玉スタジアム第3グラウンド)
決勝を行い、西武台が武南を5―1で下して、両校優勝した前回大会に続き、2大会連続8度目の栄冠に輝いた。
西武台はFW太田とMF広瀬がそれぞれ2得点と躍動した。先制を許し、0―1の前半22分、広瀬が直接FKで同点とすると、同37分に太田が勝ち越しのゴールを決めた。2―1と1点リードの後半に、それぞれ1点を追加し、同追加タイムに途中出場のFW今野が5点目を奪った。
西武台は徹底したハイプレスで球際を強く戦い、武南に5得点快勝した。
西武台は0―1の前半22分に広瀬が直接FKを決めて同点とすると、同37分に杉山のパスを太田が決めて勝ち越した。1点リードの後半も攻勢を続け、太田、広瀬、今野が追加点を挙げた。武南は小山、田中ら中盤選手が奮闘するも、相手の勢いを止められなかった。
新体制でも攻め貫く
西武台―武南 前半22分、広瀬(右から4人目)の直接FKで同点とし喜ぶ西武台の選手たち
決勝の舞台でも西武台の攻撃的サッカーは健在だった。武南との2大会連続同一カードの決勝で5得点快勝。今大会から変わる守屋総監督、関根新監督という体制で幸先の良いスタートを切った。関根監督は「去年は両校優勝だったので、勝ち切って終えられてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
序盤からハイプレスに徹し、試合を支配した。ボールを保持して優位に進めるも、前半12分にセットプレーから失点。それでも広瀬は「チャンスは必ず来る。もう一度守備から入った」と冷静さを失わず、同22分に自身のFKを直接決めて同点とした。
2―1で後半を迎えても攻勢が続いた。中盤で球際の争いに勝利すると、木村、高倉らが両サイドに高精度のロングフィードを供給。広瀬は「シャドー陣がいいランニングでスペースを広げられた」と計17本のシュートを放つなど、攻撃で圧倒した。
現チームは昨季、県S2リーグで優勝したセカンドチームで研さんを積んだメンバーが多い。主将の高倉は「優勝を経験しているからこそ劣勢でも自分たちを信じてプレーできる」と連係は磨かれ、完成度が高かった。
今大会4試合で25得点と力を示し、今季の1冠目を獲得。全国選手権出場の最大目標に弾みをつけた。高倉は「ここからの時間が大切。課題を見つめ直して、1年間勝ち抜く力をつけたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。
FW太田
2得点で役割全う
西武台のFW太田が2得点と存在感を放った。1―1の前半37分、杉山のパスをゴール前に滑り込みながら押し込んだ。後半6分には鋭いドリブルでカットインして右足を振り抜き、「FWとしての役割を果たし、チームを勝たせることができた」と満足げに語った。
昨季までは右サイドを主戦場としたが、今大会からワントップにコンバート。4試合連続の計7得点と大車輪の活躍だった。「自分が決めないとチームは勝てない。責任を持って練習したい」とさらなる活躍を誓った。
統制崩され涙のむ
後半16分、武南の渡辺(11)が相手守備陣を突破して攻め込む
相手のロングボールと強度の高さを警戒して臨んだ武南は、守備の統制を崩され5失点と涙をのんだ。内野監督は試合後「ずれが生じたときにどう修正するのか。あまりにも1対1をつくられてしまい、本当に駄目なゲームをしてしまった」と渋い表情を見せた。
ハーフタイムでスライドの部分の修正を図ったが「ボランチとCBどちらが出るかあいまいになった」とDF倉本。連係を取り切れず、中盤と守備陣の距離感が広がった隙をうまく突かれて失点がかさんだ。
前半12分の渡辺の先制点を皮切りに、身上の攻撃的サッカーを展開したかったが「ボールを取られる回数が多く競り合いでも負ける場面が多かった」と小山。セカンドボールの回収にてこずり焦りが増して、12本のシュートを放ちながら1得点にとどまった。
技術の高い細かなパスで試合を掌握するのが武南の伝統。倉本は「前の選手には思い切りプレーしてほしい。後ろを少ない人数で守れるようにしたい」。理想のサッカーを実現すべく、攻守でもう一つ成長を遂げたい。
2戦連続先制点 1年生が存在感
MF渡辺
武南のMF渡辺が2試合連続で先制点を奪い、存在感を示した。前半12分に小山のFKに合わせゴール前に飛び込むと右足でゴールネットを揺らし公式戦2得点目。「先制点で流れを持ってきたかったが西武台が一枚上手だった」と悔しさをにじませた。
スタメン争い中の1年MFは今大会、得意のドリブルで左サイドから切り込み好機を演出。「ドリブルは得意。ラストプレーの質を意識して次は絶対優勝したい」。得点源となり先発の座を確かなものにしたい。
【サッカー女子】
昌平 2大会連続頂点
(最終日、16日・埼玉スタジアム第3グラウンドほか)
決勝と3位決定戦を行い、決勝は昌平が川口市立を5―0で退け、2大会連続2度目の頂点に立った。3位決定戦は埼玉栄が南稜を1―0で下した。
=埼玉新聞2025年2月17日付け7面掲載=
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