総合優勝した進修館高校機械研究部の生徒ら=3日午後、鴻巣市糠田の関東工業自動車大学校
第23回県高校生エコカーコンテスト(埼玉新聞社、テレビ埼玉主催)が3日、鴻巣市糠田の関東工業自動車大学校で開かれ、9校から11チームが参加。進修館高校機械研究部Aが燃料噴射方式部門を制するとともに、総合優勝を飾った。
コンテストは、部活動や実習でエコカー(低燃費車)の製作に取り組む工業系の高校などが対象。50㏄エンジン搭載車でガソリン180㍉㍑を入れ、10分57秒の制限時間内に2737・1㍍をいかに低燃費で走れるかを競う。
燃料噴射方式部門では今年も進修館が強さを発揮。機械研究部Aがマシン「オルカ」で快走し、ガソリン1㍑当たり2210・945㌔の驚異的な低燃費で圧倒した。
気化器方式部門では前回優勝の三郷工業技術高校機械研究部のマシン「鮪(まぐろ)」が快走。1㍑当たり1152・830㌔で優勝した。
コンテストの模様は、9月11日午後4時半からのテレビ埼玉情報番組「マチコミ」の中で放映される。
【総合優勝】進修館高校機械研究部A
【燃料噴射方式部門】①進修館高校機械研究部A②川口工業高校機械研究部B③進修館高校機械研究部B
【気化器方式部門】①三郷工業技術高校機械研究部②狭山工業高校NKRT狭工③児玉高校機械研究部
【関東工大賞】児玉高校機械研究部
総出でエンジン修理「ぎりぎり」
快走する進修館機械研究部Aのマシン「オルカ」=3日、鴻巣市糠田の関東工業自動車大学校
鴻巣市糠田の関東工業自動車大学校で3日に開かれた第23回県高校生エコカーコンテストは、9校11チームが自慢のマシンで参加した。猛暑の中、マシンの調整と走行性能を生かす運転テクニックで熱戦を展開した。
ドラマチックだったのは、進修館高校機械研究部。Aチームのマシン「オルカ」が1週間ほど前にエンジン不調に見舞われ、生徒たちが総出で修理を終えたのは開催の2日前。「ぎりぎりで間に合った」と田中一朗監督(44)。修理したマシンで燃料噴射方式部門を制し、総合優勝に導いた。
2日に大会のコースで練習走行をしたという。部長でドライバーの大沢漣さん(3年)は「いい走りができたので、自信を持って本番に臨んだ。去年は三郷工業技術高校に総合優勝を持っていかれたので、リベンジしたかった」と笑顔で話した。
三郷工技機械研究部のドライバー古沢柊吾さん(2年)は、マシン「鮪(まぐろ)」で快走。同校は気化器方式部門で連覇した。「目標は前回記録(1971・012㌔)の更新だった。来年また挑戦できたら、したい」と喜び半分も前向きだった。
猛暑の中、各チームは低燃費記録へ向け挑戦を続けた。初出場の児玉高校機械研究部も善戦した。
=埼玉新聞2024年8月4日付け1面、15面掲載=
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