男子 正智深谷が初優勝
女子 細田学園3連覇
(最終日、25日・所沢市民体育館)
男女の決勝などが行われ、男子は正智深谷が決勝で昌平に2―0で快勝し、初の栄冠を手にした。女子決勝は細田学園が狭山ケ丘を2―0で破り、3大会連続16度目の頂点に立った。
男女の優勝校が、全国高校総体(男子=8月4~7日・香川、女子=7月29~8月1日・徳島)に出場する。
鋭い攻撃さく裂
男子決勝 正智深谷―昌平 第2セット、正智深谷の三ツ橋(中央)がスパイクを決める
男子の正智深谷は今大会1セットも失うことなく勝ち上がり、初の王座を手にした。昌平との決勝では3年三ツ橋と2年白野を中心とした鋭いスパイクがさく裂。1セット目は25―14と相手に付け入る隙を与えなかった。
2セット目は昌平の坂本が繰り出す強烈なアタックに苦しめられたが、「エースとしてチームを勝たせるのが役割」と白野が奮闘。185㌢の身長を生かしたブロックで好機をつくると、それを三ツ橋がしっかり決め切り、25―23で制した。
優勝が決まった瞬間、三ツ橋はうれし泣き。同校は関東大会県予選でも頂点に立ったが、三ツ橋を含め3年生のほとんどがけがで欠場。1、2年生中心での勝利だった。三ツ橋は、自ら得点を重ね手にした栄冠に「悔しくて、自分が出て勝ちたかったから本当にうれしい」と喜びをかみしめた。
鈴木監督は「全員で勝った価値ある優勝」。技術と能力は十二分にあると選手らを高く評価し、絶大な信頼を置いている。全国大会に向けて「自信を持って、もっと思いっきりいけ」と3年生のさらなる奮起に期待した。
全国へ成長誓う
女子決勝 細田学園―狭山ケ丘 第2セット、細田学園の寺下(左)がアタックを打ち込む
女子は細田学園が、決勝で狭山ケ丘との接戦を制し、3大会連続16度目の優勝を果たした。
初戦からペースをつかめない試合が続き、決勝の1セット目は32―30
ともつれた。31点目は、主将寺下が放ったスパイクがコート外に落ちたが、相手ブロックに触れた裁定で得点に。伊藤監督は「よくしのいだ。奇跡のワンタッチ」。流れを取り戻し、頂点を守った。
「全然駄目」と肩を落としたのは、レフトの渡会。今大会で対応力の弱さが課題に挙がった。チームの目標は全日本高校選手権での優勝。渡会は全国大会に向け、「対応力をつけるため、一つでも多くの試合を」とさらなる成長を誓った。
=埼玉新聞2022年6月26日付け10面掲載=
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