【卓球】
女子 熊田(正智深谷)初の栄冠
男子 小関(埼玉栄)が初V
(第1日、28日・上尾運動公園体育館)
男女シングルスの決勝までを行い、女子は熊田陽花(正智深谷)が初の栄冠に輝いた。男子は小関海斗(埼玉栄)が初の頂点に立った。
女子の決勝は正智深谷勢同士で争った。関東高校県予選覇者の熊田は樋浦光を3―1で退けた。熊田は第1セットを10―12で落とすも、第2セットを11―8で奪った。第3、4セットはともに13―11と粘り強く、接戦を勝ち切った。
男子は埼玉栄勢が表彰台を独占した。決勝は小関が川嶋康太郎を3―1で退けた。小関は第1、2セットを落とし、後半に勝負強さを発揮。第3、4セットを連取して勢いづくと、最終セットは11―6で逆転勝利した。
男女の上位7人が全国高校総体(7月31日~8月4日・山口)に出場する。
同門対決 技量で制す
女子シングルス決勝 初の栄冠に輝いた正智深谷の熊田陽花
正智深谷の熊田が卓越した技術を示した。準々決勝以降は同じ正智深谷勢と対決。戦術の対策を練られても力強い攻撃で寄せ付けなかった。「プレッシャーがあった中で優勝できたことはうれしい」と表情を和らげた。
決勝はカットマンの樋浦と対戦。第1セットは勝ち急ぐあまり、打ち損じが多発。0―1の第2セット、「焦らずに粘り強くチャンス球を待つ」と平常心を取り戻し、3セットを連取した。
昨夏は1年ながら全国総体で16強入り。県覇者として挑む今大会は全国優勝を目標に掲げる。「まだ全国ベスト8に入ったことがないので、まずはそこから。勢いに乗って戦いたい」と活躍を誓った。
カットマンのスタイル貫く
正智深谷・樋浦
正智深谷の樋浦がスタイルを貫き準優勝。守備重視の粘りの卓球で強敵に食らい付いた。「埼玉に来てからベスト4は一度もなかった。最後の大会でやっと勝ち進めた」と喜びをかみしめた。
兵庫県出身のカットマン。小学2年で競技を始めると、すぐに今のスタイルを築いた。「厳しい環境を求めて正智に入った。やっと自分の力が出せた」と誇らしかった。
努力が結実 集大成の粘り
男子シングルス決勝 初の頂点に立った埼玉栄の小関海斗(右)
埼玉栄の小関が持ち前の勝負強さを発揮した。準々決勝、決勝とスコアで追い詰められてからが粘り強かった。県王者の座に就き「最高の一言。最後に集大成を見せられた」と達成感に満ちた。
決勝は2セットを先取される厳しい展開となった。序盤に苦しんだ強力なフォアが要所で決まり出すと、流れを掌握。「追い込まれて気持ちが吹っ切れた」と得点が入るとガッツポーズとともに感情をむき出しにした。
接戦には自信があった。1年時から約2年間、毎回の練習後に1時間半の自主練習を継続した。「技術や戦略で劣っても、試合中の気持ちは誰にも負けない」と積み重ねた努力が実を結んだ。
準優勝にも前向き
埼玉栄・川嶋
埼玉栄の3年川嶋が初の全国総体出場を決めた。4日の関東県予選を制した実力者。決勝は逆転負けしたが、「最後は相手の意地を感じた。悔しいが2位は悪い結果ではない」と前を向いた。
1月には自身2度目の全日本選手権(ジュニア)を経験。全国の雰囲気には慣れている。「まずは1勝。ベスト16を目指して練習に励みたい」と大舞台に照準を定めた。
【登山】
男子 秩父農工科が頂点
女子は上尾が優勝
(10~12日・奥秩父曇取山山域)
男子は秩父農工科が頂点に立ち、女子は上尾が優勝した。
男女とも優勝校が全国高校総体(8月5~9日・広島)、男子の2~8位と女子の2位が関東高校大会(10月10~12日・山梨)に出場する。
【馬術】
障害飛越 佐々城(立教新座)に栄冠
(20日・日本乗馬倶楽部)
障害飛越(タイムレース)の個人と団体を行い、個人は佐々城康陽(立教新座)が33秒03、減点0で優勝を飾った。団体は立教新座が頂点に立った。
=埼玉新聞2025年5月29日付け6面、27日付け6面掲載=
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