卓球(第1日、10日・上尾運動公園体育館)
女子単 狩野(埼玉栄)競り勝ち初V 男子単 杉山が埼玉栄対決制す
男女シングルスの決勝までを行い、埼玉栄勢が対戦した男子決勝は杉山勝大が3―1で須黒睦斗を下し、初の頂点に立った。
女子決勝は最終セットまでもつれた接戦の末、狩野琴春(埼玉栄)が長部心奈(正智深谷)に3―2で競り勝ち、初のタイトルを獲得した。
男子の上位7人と女子の同6人が全国高校総体(7月30~8月8日・愛媛)に出場する。
諦めず粘り発揮
昨年準優勝の埼玉栄2年の狩野が粘りを発揮し、正智深谷の3年長部に競り勝った。4回戦以降の4試合は、準々決勝以外がフルセットの接戦。念願の優勝に「めちゃくちゃうれしい」と満面の笑みをこぼした。
関東大会県予選覇者の長部との決勝は互いに一歩も譲らず、狩野は第2セットを2点差で落とした。「悪いときは足が止まる。まずは足を動かした」とステップを生かした速い卓球で緩急をつけ、最終セットを11―7でものにした。「諦めない気持ちが強かった」と自信をのぞかせた。
着実に成長を遂げている2年生は「まずベスト16が目標。そのために攻めた卓球を練習していきたい」と躍進を誓った。
冷静さで圧倒
冷静な試合運びで相手に隙を与えなかった埼玉栄の3年杉山が初優勝を飾った。関東大会予選に続いての県制覇に杉山は「自信はもちろんあったが、最後の大会だから楽しむつもりだった」と満足げだった。
関東大会準優勝の実力者は、決勝までの5試合をストレートで勝ち上がった。決勝では第1セットを相手に先取されたが、「冷静さを心がけている」と相手を左右に揺さぶった。自分のペースに持ち込むと、11―5、11―9、11―4で3セットを確実に取り、後輩の2年須黒を圧倒した。
全国大会に向け「シングルスではベスト16、ダブルスと団体ではベスト8が目標」と意気込んだ。
=埼玉新聞2022年6月11日付け6面掲載=
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