陸上 (第3日、13日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
女子走り幅跳び 橋本(国際学院)が初優勝
男女計12種目の決勝などを行い、男子5000㍍は、小山翔也(埼玉栄)が14分12秒87の大会新記録で2連覇を達成した。女子走り幅跳びは、橋本結空(国際学院)が5㍍78を記録して初の頂点に立った。
男子200㍍は、富樫竜輝(武南)が21秒27で初優勝。100㍍と合わせて2冠を獲得した。同800㍍は、小瀬堅大(川口市立)が1分53秒50で2年連続の栄冠に輝いた。女子200㍍は、山内そよ(大宮東)が24秒78で優勝。400㍍と400㍍リレーを合わせて3種目を制した。
各種目とも上位6位(競歩、混成、女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月17~20日・栃木)に出場する。
勝負懸けたラスト1周
男子5000㍍決勝 14分12秒87の大会新で2連覇した埼玉栄・小山翔也(43番)
埼玉栄の小山が男子5000㍍で、昨年、自身が打ち立てた大会記録を更新する14分12秒87の大会新で、2連覇に輝いた。「自分が出した記録を超えるのが一つの目標だった」とほほ笑んだ。
雨が降る悪条件を感じさせない走りを見せた。「速いペースでいく」と1周目から先頭に立ち集団を引っ張った。1000㍍を2分46秒、2000㍍を5分41秒で通過。中盤にかけて、「ペースが上がりきらなくてきつかった」。
それでも、3位で先頭集団についていき、残り1000㍍で自信が確信に変わる。「大会新いけるかもしれない」。少しずつ加速し、「余力がある。勝負を懸けるなら残り400㍍かな」と、ラスト1周の鐘が鳴るとともに一気にスピードを上げて1位に浮上。後は自分との戦い。「1秒でも速く」と力を振り絞った。
息を切らしながら同じ埼玉栄の久保田、吉田から「おめでとう」と祝福を受けた小山。「今のままでは全国に通用しない。体がつらい時に動かせるように持久力を鍛えたい」と大舞台で活躍するために向上心を燃やす。
仲間からの声を力に
女子走り幅跳び決勝 5㍍78を記録して初優勝した国際学院・橋本結空
女子走り幅跳びは、国際学院の橋本が5㍍78を記録して初優勝した。昨年の全国高校総体で5位に入賞。だが、県大会では一度も優勝経験がなかった。それだけに「3年生で最後だから1位にこだわりたい」と強い思いで大会に臨んだ。
記録を打ち出したのは3回目の跳躍。原動力は、一緒に出場した国際学院の田口と村越のアドバイスだった。「スピード感や体が浮いていることを言ってくれて力になった」。競技中、自分では気付けなかったことを教えてくれた仲間の言葉を糧に助走をつけた。「スピード感もあって踏み切りもよかった」。誰よりも遠く跳んで優勝を決定づけた。
「初めて県大会で優勝した」と喜んだ橋本は「6㍍以上跳んで優勝したい」と次に向けて気合十分だった。
悪条件で自己新
男子200㍍V 富樫(武南)
男子200㍍決勝 21秒27をマークして初の栄冠に輝いた武南・富樫竜輝
武南の富樫が男子200㍍で自己ベストの21秒27で初優勝。100㍍に続いて2冠達成だ。
雨に、向かい風と不利な条件にも、「走るからにはベストを尽くす」と誰も寄せ付けない走りだった。好スタートを切ると首位のまま、残り100㍍。「最後はメンタル勝負」と雨にも負けず、風にも負けず、ペースを落とさなかった。
ガッツポーズを見せた富樫は「120点」と評価したが、「環境に恵まれていたら20秒台を出せたかも」と北関東での活躍が楽しみだ。
女子200㍍も制し価値のある3冠
山内(大宮東)
女子200㍍は、24秒78をマークした大宮東の山内が初の頂点に立った。「雨の条件で自己ベスト(24秒61)に近いタイムが出せてよかった」と納得の様子だ。
序盤の100㍍は、力まずにリラックスした走り。少しずつ加速していき、直線に入るとピッチを上げて逃げ切った。
400㍍、同リレーと3種目で制覇。「うれしいけど、反省が多く見つかった」と語り、「後半に力んで状態が突っ込んでしまうから改善したい」と3冠におごらずさらなる向上を図る。
タイムは伸びず
男子800㍍で2連覇した小瀬堅大(川口市立)
「納得がいく秒数ではなくて、力感よりはタイムが伸びなかった。大会記録を狙っていただけに悔しい。北関東大会までには感覚を戻して、大会新記録を目指して頑張りたい」
ラスト800㍍で力
男子5000㍍競歩で初優勝した先崎匠(春日部)
「この日は北関東に出場するつもりで臨んだ。先頭集団についていき、いい動きだったからラスト800㍍でさらに力を入れて自己ベストを出せた」
いい結果出せた
女子400㍍障害で初優勝した阿部友(松山女)
「七種競技もやっている中でいい結果を出すことができた。前半に攻めて後半は粘ることができてよかった。北関東では優勝して、インターハイ出場を目指す」
後悔したくない
男子走り高跳びで初優勝した堀田悠真(東農大三)
「緊張していたけど最後の大会だから後悔はしたくなかった。助走を大事に練習してきた。北関東では、まず最低でも8位以内。インターハイ出場を目指していきたい」
=埼玉新聞2022年5月14日付け6面掲載=
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