女子やり投げ 須永(桶川)大会新V
男子1500㍍ 根ケ山(埼玉栄)が連覇
(第1日、12日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女計10種目の決勝などを行い、女子やり投げは昨年9月の県高校新人を制した須永莉子(桶川)が48㍍66の大会新で初優勝を飾った。同走り高跳びは山口歩華(不動岡)が1㍍64で初の頂点に立った。同1500㍍は松浦銘玉(埼玉栄)が4分31秒95で初制覇した。
男子1500㍍は根ケ山蓮(埼玉栄)が3分56秒48で2連覇を達成した。同400㍍は渡辺幸輝(春日部)が48秒14で初の栄冠に輝いた。
各種目とも上位6位(競歩は5位、混成と女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月13~16日・栃木)に出場する。
重圧に勝ち歴史刻む
女子やり投げ 48㍍66の大会新記録で初優勝した桶川の須永莉子
女子やり投げは昨年9月の県高校新人を制した須永が優勝した。周囲からの注目が集まった最終投てきの6投目で48㍍66を投げ、大会新を樹立した。重圧を振り切り、「自己ベストを更新して、優勝できて安心した」とほほ笑んだ。
2投目に48㍍28をマークし自己記録を更新するも3、4投目は満足した記録が出ず、5投目はファウルとなった。「やりを投げる際に力が伝わっていない」と河内コーチの助言で新しい歴史を塗り替える一投を披露した。
小学1年から9年間経験した野球で肩の強さには自信がある。やりをさらに遠くへ飛ばそうと助走に重点を置くと、やりをリリースするまでの走力が向上した。だが、やりにうまく力が入らず、少し力を抑えた助走に変えたことで好結果につなげた。
大会新記録をマークし、県内に須永の名を知らしめた。「49㍍を狙っていた。悔しい部分もある」と満足はしていない。6月に北関東大会を控え「この調子を維持していきたい。常に48㍍以上は投げたい」とさらなる飛躍を目指す。
ラストで抜群の加速
男子1500㍍ 3分56秒48で2連覇した埼玉栄の根ケ山蓮(11)
男子1500㍍は埼玉栄の根ケ山が2連覇を達成した。3、4番手で残り100㍍を迎えると、抜群の加速で、前を走る関口(花咲徳栄)を捉えた。「勝つことしか頭になかった。ラストスパートには絶対的な自信があった」と会心の走りを誇った。
前回大会と異なり道中は自らレースを組み立てた。練習から先頭を走る意識を徹底したことで「前を走る恐怖心がなくなった」。決勝は2周目で単独先頭に立つなど練習成果を示した。北関東大会は優勝を目標に、2年連続の全国切符を狙う。
好敵手から刺激 他を圧倒し頂点
女子走り高 山口(不動岡)
女子走り高跳びは不動岡の山口が初優勝した。参加者で唯一成功した1㍍64を1本目で跳ぶなど他を圧倒。その後は自己記録を越える1㍍74にも挑戦した。「県大会優勝は3年間、雲の上の存在だった。本当にうれしい」と喜びをかみしめた。
高身長を武器に、中学1年から競技を始めた。高校入学後は1学年上の高橋美月(埼玉栄出)ら全国水準の選手たちと対戦を重ねた。「ずっと目標の存在。今も追い付くため努力している」と好敵手からの刺激が成長の原動力になっている。
優勝も悔い残る
女子1500㍍で初優勝の松浦銘玉(埼玉栄)
1周目がオーバーペースになってしまった。優勝はしたが、理想としていた展開、タイムに及ばず、悔しいレースになった。どんな展開にも対応できる力をつけて、インターハイを目指す。
自己新に満足感
男子400㍍で初優勝の渡辺幸輝(春日部)
準決勝で自己ベストを更新し、決勝でも更新できた。昨年9月の県高校新人でも優勝したが、その後ベスト記録を出せなかった。北関東大会で6位以内に入り、インターハイに出場したい。
=埼玉新聞2025年5月13日付け7面掲載=
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