女子棒高跳び 渡辺(大宮東)県高校新V
女子400㍍リレー 伊奈学園が制覇
(第2日、13日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男女計7種目の決勝などを行い、女子棒高跳びは渡辺紗莱(大宮東)が3㍍95の県高校新と大会新をマークし2連覇を飾った。同400㍍リレーは伊奈学園が46秒63で優勝。同円盤投げは益井莉桜(西武台)が45㍍00で2連覇を達成した。同100㍍の田中里歩(伊奈学園)は11秒88で2年連続で制した。
男子砲丸投げは庄子高栄(西武台)が15㍍24で初の頂点に立った。
各種目とも上位6位(競歩は5位、混成と女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月13~16日・栃木)に出場する。
姉を超え歓喜の連覇
女子棒高跳び 3㍍95の県高校新と大会新をマークし2連覇した大宮東の渡辺紗莱
渡辺紗莱が3㍍95を跳び、2年前に姉の冴璃さん(当時大宮東)が記録した大会記録を13㌢更新。さらに自身が持つ県高校記録を3㌢上回り、大会2連覇を飾った。「意識していた姉の記録が更新できて素直にうれしい」と表情を崩した。
他の選手の跳躍を横目にアップを開始した渡辺は、パスを続けて3㍍60から挑戦した。1回で成功すると3㍍70は2回目でクリア。3㍍83は難なく1回で成功し、記録更新を懸けて挑んだ3㍍95の2回目で県高校記録を塗り替えた。
高校1年時は結果が出なかった。肩の脱臼や足の裏の痛みなどけがの影響で思うような跳躍ができなかった。リズムが合わなかった補助走をセットスタートに変更すると昨年から好記録を連発。全国トップクラスの存在に成長した。
昨年は北関東大会も制し、インターハイに出場したが結果は7位。「記録は満足していない。4㍍は跳びたかった」とさらなる高みに視線を向ける。全国の猛者と競い合うため、まずは北関東大会で2連覇を狙う。
主力欠場も地力示す
女子400㍍リレー決勝 46秒63で優勝した伊奈学園の3走遠山(右)からバトンを受けたアンカー新井(右から2人目)が走り出す
女子400㍍リレーは伊奈学園が46秒63で頂点に立った。同100㍍を制した田中は欠場したが、層の厚さを見せつけた。1走の池田がトップで2走の高橋へバトンを渡すと最後まで先頭を譲らず、アンカーの新井がゴールテープを切った。
新井は「田中に頼らず勝つことができた」と手応えをつかんだ様子。「北関東大会、インターハイに向けて個の力を伸ばしたい」と3走の遠山を含めた4人が口をそろえた。チームベストの45秒77の更新を目標に北関東大会での活躍を誓った。
自己ベスト更新 熾烈な争い制す
女子円盤投げ・益井
女子円盤投げは西武台の益井が6投目に45㍍00をマークし自己ベストを更新して2連覇を達成。同じく西武台の近田と熾烈(しれつ)な優勝争いを演じた。4投目までは近田がリード。益井は5投目の44㍍56で首位に立ち、最終投てきで記録を伸ばした。今後は47㍍を投げるために「遠心力を強くして体を回していきたい」と意気込み、北関東大会とインターハイを見据えた。
体重増で力付いた
男子砲丸投げで初優勝の庄子高栄(西武台)
16㍍を狙っていたので少し悔しいが、優勝できたことには満足している。昨年から比べ体重が10㌔増えたことで力が付いて、昨冬から導入した回転投法に慣れてきた。北関東大会でも優勝する。
風の中の記録満足
女子100㍍で2連覇の田中里歩(伊奈学園)
10日前に右足を捻挫してから久しぶりに全力で走った。1・5㍍の向かい風の中でこの記録は満足している。県高校記録の11秒43に近づけるように、これからベストを尽くしていく。
=埼玉新聞2025年5月14日付け1、7面掲載=
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