熊谷市末広の県立熊谷女子高校(浅海純一校長、生徒数960人)の創立110周年記念式典が、同校体育館で開かれた。当日は在校生や教職員をはじめ、歴代校長、近隣の中学・高校関係者、PTA、後援会、同窓会さくら会メンバーなど約1100人が参加。卒業生による講演も行われ、110周年を祝った。
関係者らが出席して創立110周年を祝った式典=県立熊谷女子高校体育館
同校卒業生は3万7千人を超え、政治や経済、教育界などさまざまな分野で活躍している。浅海校長は「これからも変化の激しい時代に対応できる人材の育成をしていく」とあいさつ。実行委員長の田代充雄さんは「ここでしか得られない経験は何なのか。元滋賀県知事で参院議員の卒業生、嘉田由紀子さんが送ってくれた『真っすぐに、しなやかに』の言葉通りに受け継いでほしい」と述べた。
来賓として出席した小林哲也市長は「85歳になる母も卒業生。母の思いも込め、すずかけの木と共に素晴らしい青春時代を過ごしてください」とエールを送った。
第2部では、同校卒業生で、ノンフィクション写真作家として活躍する常見藤代さんが「旅で学んだ人生を豊かに幸せに生きるヒント」と題し講演した。常見さんはイスラム圏の現地で暮らしながら取材。自身が撮影した「幸せとは気付くこと、今のままの自分で十分。他人と比べないで『今』を楽しんでください」と語った。
生徒会長の同校2年、大西凪瑳さんは「昨年4月の入学時はコロナ禍で戸惑いと落胆の中、静かに時が過ぎていった。しかし、これまで見過ごしてきた大切なことや新たな発見もありました。広い地球の中で熊女で出会い学べる喜びをかみしめながら、支えてくれる家族や地域の皆さんに感謝したい」と話した。
=埼玉新聞2021年12月2日付け11面掲載=
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