2021年7月13日配信
変化に素早く対応
コロナ禍でも学びを止めず
◇公私の学費格差は縮小に向かう
私立高校を選択する場合、多くの皆さんが学費について心配されます。主なものとして入学金・授業料・施設費などがありますが、それ以外にも制服代・スクールバス代・海外修学旅行代などがかかることも多く、その辺りが私立を選択する場合大きなネックになりそうです。
しかし、国の支援金制度や県の助成金制度が充実してきた結果、公私の学費格差は年々縮まってきました。保護者の方々が高校生であった時代は、こうした制度がなかったため、私立の場合、学費面でのハードルはかなり高かったのですが、今は昔ほどではなくなってきました。
最近、首都圏では定員割れを起こす公立が増えてきましたが、公私の学費格差が縮まったことも一因ではないかと言われています。
「学費が高いから私立は無理」と決めつけず、ぜひお調べになってください。
◇大学進学実績上昇で評価高まる
私立人気が高まってきた要因の一つとして大学進学実績の上昇が挙げられます。
進学実績の見方はさまざまですが、ここでは一例として、令和3年度の東京大学合格者数を見てみましょう。
令和3年度東大合格者数 (人数は現浪の合計、★印は私立高校)
1 県立浦和 46人
2 県立大宮 15人
3 ★栄東 12人
4 ★開智 8人
5 県立浦和一女 6人
6 県立川越 4人
6 市立浦和 4人
8 県立春日部 3人
8 ★浦和明の星女子 3人
10 ★開智未来 2人
10 ★昌平 2人
10 ★西武文理 2人
10 ★本庄東 2人
14 県立朝霞西 1人
14 県立伊奈学園 1人
14 県立川越女子 1人
14 ★大宮開成 1人
14 ★川越東 1人
14 ★慶応志木 1人
14 ★城西大川越 1人
14 ★立教新座 1人
一人でも合格者を出した学校が21校ありましたが、そのうち12校が私立でした。公立伝統校の実績はさすがですが、私立の急成長にも目を見張るものがあります。
今回は触れられませんでしたが、国立大学合格者数や早慶上智など難関私大合格者数などでも私立の台頭が目立ちます。
◇新型コロナ休校中もオンライン授業で対応
新型コロナによる長期の臨時休校が余儀なくされた昨年、私立の対応力の高さがいかんなく発揮されました。感染症対策は言うに及ばずですが、私立は授業のオンライン化において公立を圧倒的にリードする形になりました。
私立各校は早くからICT教育に力を入れてきました。日常的にパソコンやタブレットを利用した学習を行っている学校が多く、生徒へのタブレットなどの端末配布も進んでいました。
ですから、学校によっては3月中に早くもオンライン授業に切り替えました。朝のホームルームに始まり、正式な時間割に基づいた双方向授業、さらには担任との個別面談や進路ガイダンスと、平素の学校生活に近い指導が行われました。
公立も厳しい環境の中、工夫を重ねましたが、経験値という点で、私立が上回っていたようです。
◇個別に最適化された学び
「個別に最適化された学び」とは、文部科学省が次世代の教育の在り方として示しているものですが、私立においては、突出した能力や個性を持つ生徒、あるいは学習が大きく遅れている生徒など「個」に応じた指導が以前から行われています。この辺りも私立が選ばれる理由となっているようです。
=埼玉新聞7月1日付け「高校入試対策特集」10面掲載=
※埼玉新聞 高校受験ナビでは
8月中に県内公私立高校の令和3年度の大学進学実績をまとめた各種記事の配信を予定しています。
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