花咲徳栄 攻守に精彩欠く
28日、県営大宮球場で決勝を行い、浦和学院が花咲徳栄を10―2で下し、5年ぶり16度目のタイトルを手にするとともに、今春から3季連続の県大会優勝を飾った。
浦和学院は、三回1死一塁から大内の中前打と敵失で先制するなどこの回に計3点を奪った。四、五、六回にも加点し、八回にも3点を挙げて突き放した。花咲徳栄は、三回に失策で先制点を献上するなど、守備の乱れや拙攻が響いた。
浦和学院と花咲徳栄は秋季関東大会(10月30、31日、11月2、6、7日・茨城)に出場する。
浦和学院―花咲徳栄 3回裏浦和学院1死一塁、大内の中前打と敵失で一塁走者八谷が生還する。捕手須藤
強打磨き新たな船出
これぞ新生・ウラガクの強力打線だ。森新監督の下、新たな船出となった浦和学院が、相手の隙を見逃さず畳み掛けるしたたかな攻撃でライバルの花咲徳栄に15安打10得点で快勝した。
「当てにいくのではなく、しっかり振り抜く」(森監督)と3点先取した三回の攻撃は、磨いた打撃が光った。1死一塁から大内の中前打と敵失で先制。続く金田が「外野の頭を越すのではなく、(内野の)間を抜くバッティング」と一、二塁間を抜く右前打で2点目。2死二塁とし、高山も振り切って右前に適時打を放った。打線に勢いがついたら、簡単には止められない。四回以降も好機を確実にものにして得点を重ねた。
今大会4試合で計35得点を記録。だが、新チーム発足当初は、強打からは程遠く、森監督は「不安しかなかった」と語る。それでも、中、長距離打者などタイプ別に分けて打撃練習を実施。似た者同士で競わせて、それぞれの特徴を磨かせた。それは試合を重ねるごとに自信となり、主将の八谷は「監督を信じて全力でプレーし、優勝することができた」と練習の成果に胸を張る。
今年は県内無敗と、王者としての貫禄を見せて5年ぶりの関東大会へ挑む。金田は「まずは(選抜大会出場が確実となる)2勝を挙げ、そして優勝したい」と意気込んだ。次の舞台でも真骨頂の打棒で頂点まで駆け上がるつもりだ。
=埼玉新聞2021年9月29日付け7面掲載=
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