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秋季高校野球関東大会 徳栄 逆転で8強入り

法政二(神奈川)に10-9

(19日・山梨県山日YBSほか)
 第2日は1回戦4試合を行い、8強が出そろった。埼玉覇者で2大会ぶり16度目出場の花咲徳栄は法政二(神奈川2位)に10―9で逆転勝ちし、準々決勝に進出した。
 花咲徳栄は0―9の六回に打者一巡の攻撃で反撃を開始。奥野、市村の適時打などで4点を返すと、七回に本田、八回に岩井が2ランを放ち、同点とした。九回、1死二塁で黒川が左前適時打を放ち勝ち越した。先発の黒川は六回以降を無失点に抑え、試合を締めた。

1回戦 花咲徳栄―法政二 8回表花咲徳栄無死二塁、岩井が左越え2ランを放つ。捕手江沢=19日、山日YBS

 

 花咲徳栄は9点差をはねのけ、法政二に10―9で逆転勝ちした。花咲徳栄はエース黒川が五回までに9失点。0―9の六回に市村の適時打など打者一巡の攻撃で4点を返した。七回に本田、八回に岩井がそれぞれ2ランを放つなど同点とした。9―9の九回、1死二塁で黒川が左前適時打を放ち、勝ち越した。六回以降は先発黒川が立ち直り、無失点で抑えた。

 

9点差も終盤奮起

 終盤に底力を発揮した花咲徳栄が劇的な逆転勝利で初戦を制した。最大9点差の苦境も、2本の2ランなど打線が奮起で乗り越えた。岩井監督は「これだけ打てる練習を積んできた。秋に9点差をひっくり返せるのだから力がある」と興奮気味に話した。
 0―9の六回、打者一巡の攻撃で反撃ののろしを上げた。奥野、市村がそれぞれ2点適時打を放ち、4点を返した。「高めの球に手を出さず、チームでゴロや低く強い打球を心がけた」と市村。意識を変えたことで中盤以降、打線が一変した。
 七回に主将本田の一発で2点を追加。球場の雰囲気が花咲徳栄に傾くと、八回は黒川、市村の2連続二塁打で2点差に迫った。なお無死二塁で岩井が同点の左越え2ラン。「ここで打つと気持ちで攻めていけた」と鋭い打球が小雨を切り裂いた。
 八回の守りで1死満塁のピンチを切り抜けると最後は黒川が勝ち越しの一打。苦しい試合を勝ち切り、選手たちは確かな手応えを得た。市村は「この試合の打撃ができれば問題ない。徳栄野球で焦らずに戦いたい」と準々決勝を見据えた。

 

エースが決定打

黒川

 花咲徳栄の先発黒川が自らのバットで得点を取り返した。9―9の九回、1死二塁で打席に入ると、甘く入った変化球を左前に運んだ。二塁走者谷口が勝ち越しのホームを踏むと「ベンチ、スタンドが盛り上がって最高の気持ちだった」と喜んだ。
 チームの絶対的エースは五回までに9失点。それでも内野手陣からの鼓舞で立ち直った。八回に満塁のピンチを切り抜けるなど、六回以降はゼロを並べた。「投球は次の試合でやり返す。変化球を精度よく投げたい」とさらなる活躍を誓った。

 

=埼玉新聞2025年10月21日付け7面掲載=

 

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