生徒が魅力PR
中学2年生らに吹奏楽演奏を披露する秩父高校の生徒=4日午後、秩父市熊木町の市歴史文化伝承館
中学2年生と保護者を対象にした「秩父4高校合同説明会」が4日、秩父市熊木町の市歴史文化伝承館で行われ、秩父地域の県立4高校(秩父、秩父農工科学、皆野、小鹿野)の生徒たちが学校や高校生活の魅力を紹介した。
同説明会は、県高等学校長協会秩父地区ブロック校長会が10年以上前から毎年実施。コロナ禍の影響で3年ぶりに開催した。例年は100人程度が参加しているが、今回は秩父地域外の中学2年生や保護者も含めて計168人が会場に集まった。
開会あいさつに立った皆野高の川窪慶彦校長は、県教育委員会が昨年に公表した秩父高と皆野高の2026年度統合案に触れ、「今の中学2年生は、現在の皆野高を選択することはできない状況になってしまうが、皆野高が待つ商業教育の魅力を知ってもらいたい」と話した。
前半の学校概要説明では、4校の生徒や教員が高校の特徴や学校生活、進学や就職などの実績を紹介。後半の発表会では、秩父高が吹奏楽演奏を、小鹿野高は竹でイルミネーションを演出する「竹あかりプロジェクト」を、皆野高は地域課題の解決を目指す商品開発を、秩父農工科高は手作り電気自動車の取り組みを紹介した。
市内から参加した中学2年の大嶋一世さん(14)は、秩父地域内での高校進学を検討している。「自然に恵まれた環境で農業や音楽などを学びたい。4校それぞれの特徴を知ることができた」と話した。父親の一由さん(38)は「地元の高校に進んでくれた方が親としては安心できる。通学時間が少ない分、学業に専念できると思う」と語った。
=埼玉新聞2023年2月9日付け11面掲載=
秩父地方は古くから農業や養蚕業で栄えていました。そのせいもあって学校の開校も早く、秩父農工科学は明治33年、秩父は明治40年に創立されています(名称等は現在と異なります)。総合学科の小鹿野、商業教育の皆野(秩父と統合予定)を含め、地域との結びつきが非常に強いのがこれらの学校の特色の一つとなっています(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
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