今回も、10/1に実施された「進路希望調査」の結果(10/30県発表)を中心にお話しします。
(by スクール21入試情報センター)
高校種別ごとの希望状況比較
今年の埼玉県の中学3年生(来春卒業予定者)は6万1740人で、前年同期に比べて1353人減少しています。高等学校等進学希望者もこれに準じて1300人超が減少しています。しかし、「全日制高等学校」への希望者は1666人減少しており、中3在籍生の減少以上に減少幅が大きくなっています。一方、「通信制高等学校」への希望者が305人増加しています。率にすると23%増になります。また、就職希望者もわずかではありますが増加しています(25人、27%増)。今年の社会情勢を反映しているのかもしれません。
私立高校への希望者が増加
全日制高等学校希望者1666人の減少は、県公立高校、県内私立高校、県内国立高校等の合計ですが、県内私立高校希望者は413人増加しています。今年の県内私立中学校における3年生は3003人で、昨年より14人の増加にとどまりますから、県内公立中学校生の私立希望者が増加していることになります。
しかし、私立高校全体が一律に増加しているのではなく、高校ごとに差があります。叡明92人増(45%増)、本庄第一59人増(46%増)、正智深谷51人増(29%増)、山村国際41人増(41%増)等の高校の希望者増加が目立ちます。これらの人数の多くは単願での受験を前提にしますが、単願希望者の増加は、併願受験者にも影響を及ぼします。単願受験者は確実に入学するため、その増加分がそのまま併願での受け入れ人数の減少につながるからです。
また、併設中学のある高校も見てみると、開智未来は46人、埼玉栄は45人、星野は73人増加しています。しかし、開智未来の中学からの内部進学予定者は、昨年に比べて40人程度増加していますから、先述増加分のほとんどは内部進学者の増加と見ることができます。これに対して埼玉栄の内部進学予定者は昨年よりも30人程度減少しているので、外部受験希望者の増加分は実質70人超と考えられます。県公立高校第一志望であっても、押さえの私立高校を受験することになるので、これらのことも視野に入れて併願パターンを組みましょう。
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