偏差値とは得点数値の変換
偏差値とは、あるテストを受験した集団のうち、平均点が偏差値50となるように、得点数値の変換を行ったものです。例えば偏差値60ですと平均から10ポイントだけ優秀ということになり、逆に偏差値40ですと10ポイント分ほど平均に負けているということを示す指標です。
分かりやすくするために次のような表を用意して、だいたいの集団の中の位置の目安を示しておきます。(模試によって割合は異なります。)
偏差値 |
成績状況 |
受験者の集団に占める割合(例) |
70以上 |
非常に優秀 |
上位2.3%以内 |
60以上 |
優秀 |
上位15.9%以内 |
50前後 |
普通 |
|
40以下 |
悪い |
下位15.9%以下 |
30以下 |
非常に悪い |
下位2.3%以下 |
偏差値は絶対的なものではない
高校入試では、模試などの偏差値を合格の目安として用いることがあります。ただし、これは絶対的なものではなく、あくまでも、ある模試を受けた生徒がある高校の入試を受験した場合、その模試でどれくらいの偏差値をとっていた生徒が合格しているのかを示す統計的なものです。
偏差値は絶対ではありません。一般入試の合否を決定するのは主に当日の得点です。模試で目標の偏差値に届いていなかったとしても、当日の得点が模試の時よりも良い結果であれば合格になることもありますし、その逆もあり得るということです。
また、高校偏差値一覧表などにある数字は、実際のそれぞれの高校の入試倍率によっても意味が違ってきます。倍率が1.3倍を超えるような学校では偏差値を下回っている受験生はかなり厳しくなります。1.5倍を超えるようですと、偏差値が届いている生徒の中でも不合格が出ることもあります。逆に1.2倍以下ですと、模試では偏差値が下回っていた生徒にも合格のチャンスが巡ってくることが多いです。
しかし、偏差値はあくまで目安です。ここでは一般論を書きましたが、実際に偏差値通りに合格する受験生や偏差値以上に合格する受験生は入試の直前まで手を抜かずにやりぬいた生徒です。なぜなら、入試の直前に会場模試はなく、実際に実施されていればギリギリまで頑張った生徒の偏差値は上がっているはずだからです。(by スクール21入試情報センター)
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