男女各40校 栄冠目指す
バレーボールの第74回全日本高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)の決勝トーナメントは19~21日、サイデン化学アリーナなどで男女各40校が参加して行われる。今大会は、昨年に続き無観客で開催される。
男女の優勝校が手にする本大会(来年1月5~9日・東京体育館)の出場権を懸けた熱戦の行方を展望した。
男子 埼玉栄らシード勢競う
男子は2年ぶりの優勝を目指す第1シード埼玉栄を軸に、連覇を狙う第2シード昌平、さらに第3シード深谷、第4シード春日部共栄のシード勢が優勝争いを展開しそうだ。
埼玉栄は、今夏の全国高校総体後、課題のレシーブとコンビネーションを強化。高身長を生かしたブロックが武器の島津、強烈なバックアタックが光る工藤を中心に攻守で精度が高い。
前回の春高では、初出場でベスト8入りと快進撃を見せた昌平は総合力が高い。187㌢の大型セッター立石、190㌢の高さを生かした攻撃で得点を奪う長谷川に春高経験者の坂本と粒ぞろいだ。
深谷は共に190㌢の栗原、岡を中心に強固なブロックを誇る。栗原はU―18、19(18、19歳以下)日本代表候補に選ばれるなど実力は折り紙付きだ。岡は攻守で能力が高い。
春日部共栄は、2年生中心のチームだが、3年生エースの近喰(こんじき)が粘り強く拾って攻撃につなげる。木場、渋谷が成長したことは好材料だ。
女子 粘りに高さ加えた細田学園
女子は昨年6連覇を逃し、雪辱に燃える細田学園が有力だ。7月の全国高校総体では、九州文化(長崎)に敗れたが、強豪との試合で手応えをつかんだ。今年は伝統の粘りに加え、高さにも自信を持つ。ミドル井上は、打点の高いスパイクとブロックで得点源の期待が懸かる。男子顔負けの跳躍力を誇るレフト渡会、センスあふれるレフト土橋も攻撃を支える。
昨年の女王、春日部共栄も頂点を譲る気はない。今年の春高で16強を経験した選手も残り心強い。武器はパワーと高さを生かしたブロックだ。ミドル小野原を要に相手の脅威となる。攻撃では、全国でも活躍したレフト都築が得点を量産したい。
狭山ケ丘は高さがない分、正確なレシーブからのコンビバレーで勝負する。欲しい場面で点が取れる主将でレフト加藤が大黒柱。リベロの後藤がつなぐバレーのキーマンとなる。
正智深谷は拾って、粘り勝ちを狙う。チームからの信頼が厚いセンター西村がチームをけん引。1年生の大久保、関のレフトコンビの勢いが攻撃の鍵になりそう。
=埼玉新聞2021年11月18日付け6面掲載=
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