好感触 準備整う
津田学園との初戦を翌日に控え、本番さながらの雰囲気でノックを受ける赤城一塁手(左)ら叡明の選手たち=6日午後、兵庫県西宮市の津門野球場
叡明は7日、1回戦で津田学園(三重)と対戦する。初戦を翌日に控えたチームは6日に兵庫県西宮市の津門野球場で約2時間の練習を実施。中村監督は「甲子園が迫り、心の部分を見極めた。リラックスしていい雰囲気」と好感触だった。
ウオーミングアップが終わると、シートノックを行った。本番を想定し、選手整列から約5分間、緊張感に包まれながらボールをさばいた。主将の根本は「試合前ノックは自分たちのバロメーターの一つ。練習からスピード感などを大切に行った」と振り返った。
その後は、鈴木隆投手が投げ、実戦形式による打撃に取り組んだ。バッターボックスに入ったのは、田口、笘の2人だった。5日の練習で結果が振るわなかった2人が自ら志願。田口は「昨日は5打席で3三振。フォームを見直し、よくなった」とうなずいた。
最後は約1時間のフリー打撃で練習を締めた。時間的制約がある中で準備、片付けを素早くこなした。中村監督は「日ごろから甲子園仕様の練習をしてきた。試合の勝ち負けも、それ以外の取り組みにも期待している」と準備は整った。
積極プレーで攻守の鍵
捕手・青木
攻守で頼れる2年青木が甲子園初勝利の鍵を握りそうだ。埼玉大会では打率3割5分7厘。準決勝で3ランを放つなどチーム最多の10打点を記録した。「持ち味は力強いスイング。甲子園でも積極的に思い切ったプレーをする」と意気込んだ。
春季大会は背番号は2を背負った。しかし、県大会後の練習でミスが重なり、夏の埼玉大会では12に変わった。「1桁の背番号を付けられず悔しさがあった。試合に出る以上、結果にこだわった」と捕手として全7試合に出場。盗塁阻止率は8割と、堅守の要となった。
初戦の津田学園は最速149㌔左腕の登板が予想される。左対左の対戦となるが「大きく狙わずにミートを心がける」と速球にも臆さない。5月の関東大会では140㌔後半を連発した山梨学院の菰田から2安打を放ち、自信をつけた。
甲子園で注目してほしいプレーは「強肩を生かした進塁阻止」。増渕、田口ら投手陣が守りから試合をつくるチームには捕手の好リードが不可欠だ。「どちらの投手も本当にいい球を投げる。先輩2人を自分が引っ張っていく」と力を込めた。
強い決意で輝き放つ
右翼手・苫
右翼手の笘が万全の状態で本番を迎える。2日の甲子園練習は約15分のシートノックで現地特有の浜風を確認した。「打球の伸び方、ライトからのボールの見え方は理解した。守り勝つために外野手陣が勢いを呼びたい」と決意をにじませた。
打っては5番打者を担う。春季県大会は打率5割5分。一方で今夏の埼玉大会は3割1分8厘と満足な成績は残せなかった。「夏は大会が進むにつれて振れてきた。投手レベルも上がるが得点圏で一本出すのが仕事」と大舞台でも輝きを放つ。
=埼玉新聞2025年8月7日付け6面掲載=
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2015年に校名を「叡明高等学校」に変更し、校舎を越谷レイクタウンへ移し、男女共学校として生まれ変わりました。地域連携では毎年越谷市の阿波踊りに参加したり、「自主自立」を掲げる校風のもと、生徒自身が各種行事へ参画し、企画運営を行ったりと、校内は常に活気に溢れています。
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