県立高校再編のため今年度で閉校となる県立鳩山高校は、鳩山町などと協働で行った「ハトミライ☆プロジェクト」の記念碑を、統合先の県立越生高校の敷地内に設置した。東日本大震災の被災地支援と鳩山町の活性化のため、生徒の発案で始まったプロジェクト。これまで町内各地に福島県の桜を植樹してきた思いを、新しい高校に伝える。

ハトミライ☆プロジェクトの活動を伝える記念碑と、鳩山高校生徒会の生徒たち=越生町西和田の越生高校
同プロジェクトは「30年後の鳩山を桜の名所に」をコンセプトにした、同高と鳩山町、ふくしまサクラモリプロジェクトの協働事業。2018~24年に31本の福島育ちの桜を町内7カ所に植樹してきた。
鳩山高では、震災後の13年から生徒会や生徒の有志が福島県いわき市で復興支援のボランティアを行った。その後、福島県で育った桜を全国に植樹している「ふくしまサクラモリプロジェクト」の活動を知った生徒が、自ら連絡を取って苗木の提供を受けた。生徒たちは教員と企画内容を具体化して、町に提案。協働事業として「ハトミライ☆プロジェクト」が始まった。
この思いは後輩の生徒たちにも受け継がれ、石坂の森や泉井交流体験エリアなどに、「ふくしまさくら」「はるか」といった品種の福島の桜を植樹してきた。しかし、鳩山高は越生高との統合が決定。新しい高校は現在の越生高に置かれ、鳩山高の校地は閉じられることになった。これに伴い、桜の植樹は24年3月で終了した。
統合で誕生する高校の名称は「越生翔桜高校」。福島の桜を植樹してきた鳩山高の思い受け継ぎ、「桜」を入れたという。さらにハトミライ☆プロジェクトの記念碑を越生高に設置し、鳩山高にある福島の桜の幼木3本も越生高に植樹されることになった。
生徒会長の広沢美羽さん(18)は「福島の桜を植えることを思いついた当時の生徒会長はすごいと思う。学校が閉校となって寂しいが、こういうことをやったということを、新しい学校の人たちにも知ってほしい」。鳩山高校の田中達哉校長(62)は「ハトミライ☆プロジェクトは鳩山高校の象徴。新しい学校にこのレガシーを受け継いでもらい、夢のある企画を進められる学校になってほしい」と話していた。
=埼玉新聞2026年1月28日付け11面掲載=
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