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緑区で官民SDGsフェア 高校生が生理を解説

 さいたま市緑区で「埼玉SDGs(持続可能な開発目標)フェア」が開催された。坂戸市の筑波大学付属坂戸高校の生徒でつくる団体「生理用品×学校」のブースでは、生理について説明する手書きのボードや、ナプキンに水を染み込ませるワークショップで来場者の親子らが生理用品などへの理解を深めた。

 

ワークショップで生理用品を紹介する生徒ら=19日、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園

 

 フェアは2020年に設立され、県や企業などが連携する「県SDGs官民連携プラットフォーム」が主催。県計画調整課によると、同プラットフォームの一般向けイベントは初。10団体のブースが出展され、フードロス削減に関するかるたやジオラマ作りのワークショップなどでSDGsへの理解促進を図った。
 参加した筑波大学付属坂戸高校の生徒らは年代などの属性によってさまざまな生理の悩みを持つ人を設定した「ペルソナカード」を用意し、機能が異なる生理用品を紹介。子どもには手書きボードで生理の仕組みや症状を説明し、ナプキンをはさみで切り、中の構造を見せていた。
 「生理用品×学校」代表の2年生、鈴木茉央理さん(17)は「生理がどういう人にどう起こるのか、かいつまんでポジティブに伝えるよう心がけた」と話した。同校では生理に関するワークショップが行われるなど理解促進が進んでいるが、参加する男子生徒は一部にとどまっているとし「パートナーや交際相手ができた時など、男性も無関係ではない。生理の悩みを理解されないのはつらいことなので、男性を含めてみんなで学ぶことは重要」と強調した。
 生徒らから生理の説明を受け「自分に合った生理用品を自分で選ぶことも大事だよ」と教わった8歳の女の子は、「生理のことを知れた。体の中に入れる月経カップが気になったけど、ちょっと怖い」と笑顔。女の子の父親(42)は「家庭で教えるのが難しいので、ありがたい機会。私も勉強したことがなく、初めて知って参考になった」と話した。

 

=埼玉新聞2025年1月27日付け14面掲載=

 

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