県内初のモデル校に
県警は深谷市の県立深谷商業高校(西木成男校長、生徒数815人)を県内初の自転車盗難被害防止モデル校に指定した。生徒指導型の防犯対策、自転車盗難対策の意識などを高めていく。12日に指定書が交付された。
昨年8月、地元の深谷署から自転車盗被害抑止活動の協力依頼があり、当時の2年生風紀委員5人を中心に「自転車被害なくし隊」が発足、活動を始めたのがモデル校指定のきっかけ。
同校で行われた指定式で、同隊3年生の飯島幸音さんは「アイデア、知恵を出し合い自転車盗難被害の防止に向けて活動していきます」と宣言。隊員で自身でも防犯意識が高まったという高橋尚三さんは「自分の周りにいる人も鍵を掛けるようになった」、内田隼人さんも「鍵掛けは1人でもできる」と話した。
自転車盗被害の実態を知るため、生徒たちが校内で自転車に鍵を掛けているか調査したところ、74%が施錠していた。一方、無施錠の理由の1位は「面倒くさい」だった。
次に盗難防止を喚起するポスターを作成して校内駐輪場に掲げ、シールも作って同校生徒が主に利用するJR深谷駅前の駐輪場にも貼り付けた。12日には駅前で啓発グッズを配って犯罪意識を高めた。
昨年、県警が認知した県内の窃盗や強盗など刑法犯の件数は約4万件。このうち一番多いのは自転車盗1万件で、被害の半数以上が無施錠だった。
=埼玉新聞2021年11月22日付け14面掲載=
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