加須市産の米や豚肉、イチジク、野菜を使ったアスリート向けの「アスメシ丼」2種類を、加須市の花咲徳栄高校食育実践科の生徒らが開発した。11日から地元のスーパーまるたけ騎西店で製造・販売されるのを前に8日、関係者が市民プラザかぞで完成報告会を開いた。
「アスメシ丼クイーン」を持つ柴正枝さん(左)と、「アスメシ丼キング」を持つ井上愛海さん=8日、加須市の市民プラザかぞ
アスメシ丼は、加須市と花咲徳栄高校、平成国際大学、人間総合科学大学、株式会社丸武などが関わった産学官連携商品。女子野球の聖地・加須にふさわしい商品となるよう、女性アスリート向けに栄養バランスが取れた弁当として開発が進められた。
アスメシ丼は、さっぱり角煮の彩り丼「アスメシ丼クイーン」と、一口で3種の味が楽しめるパワーみなぎるガッツリ丼「アスメシ丼キング」の2種類。いずれも米は「彩のかがやき」、豚は松村牧場の「香り豚」を使っている。
レシピによると、クイーンは、ナス、パプリカ、ちんげん菜の彩り野菜とロースの角煮が特徴。隠し味にイチジクソースとイチジクが入っている。キングは、丼の底からご飯、ギョーザハンバーグ、ご飯、ピリ辛もやし、プルコギの層になっている。オクラとチーズがトッピングされている。
花咲徳栄高校食育実践科の柴正枝さん(17)は「5人でドンブリーズを名乗って、アスメシ丼レシピを考えた。栄養素やカロリーを気にしながら、アスリートに満足していただける食べ応えのある丼にした」と話す。
レシピアイデアに協力した平成国際大学女子硬式野球部の井上愛海さん(21)は「栄養素がよく考えられている。クイーンに入っている彩り野菜もおいしい。2種類、それぞれがおいしい。多くの人にお薦めしたい」と紹介した。
試食を行った角田守良市長は「アスメシ丼の商品開発では、いままでにない多くの人に関わっていただいた。市としては、イベントなどで広くPRしていく」と話した。
発売開始の11日には、出店舗数15事業者による「KAZOご当地グルメフェスティバル」を加須はなさき公園で同公園の春まつりと同時開催する。アスメシ丼の販売も行うことにしている。アスメシ丼は550円(税込み)。
=埼玉新聞2023年3月10日付け13面掲載=
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