川越市の魅力を若い世代が発信する催し「小江戸川越ドリームワンダーランド」(主催・川越青年会議所=JC)が30日、同市新宿町1丁目の「ウェスタ川越」で開かれる。森田初恵市長との意見交換や折り紙を使ったジオラマ制作体験などを通じ、若者の地域活動参加への「入り口」の一つとしたい考えだ。
折り紙作家の藤田智史さんが制作した「時の鐘」(川越青年会議所提供)
若者はまちづくりへの参加率が低いといわれるが、なぜだろうか―。40歳以下で構成する同JCはこんなテーマで、今年1月から3月ごろにかけて、メンバーと同じような世代を対象にアンケートを実施した。
約250人から回答を得た。「自治会や地域の活動に参加しているか」との問いに、88・5%が「いいえ」とした。その理由を尋ねたところ「地域活動がどこで行われているのか分からない」との回答が19・6%、「時間がない」17・4%などとなった。
同JCの鈴木裕人・社会開発委員長(38)は「アンケートの結果から、きっかけがあれば地域行事への若者の参加も上がるのではないかと考えた」と説明する。
「ドリームワンダーランド」は、若い世代が「自分ならどのような形で地域に貢献できるか」とのテーマで企画された。
2部構成の前半は「川越未来サミット」と題し、子育て支援などを巡って意見交換。森田市長と、NPO理事やイルミネーションデザイナーら市内在住の20~30代の3人が登壇する。
後半では実体験からまちづくりへの自発性を培おうと、複数のコンテンツを用意。「折り紙deジオラマ体験」では、折り紙作家の藤田智史さんが、市内の観光スポット「時の鐘」や川越城本丸御殿を折り紙で再現。参加者も折り紙で生き物などを作って、まちのジオラマを完成させる趣向だ。
県立川越工業高校デザイン科の生徒は産地の川越にちなんだサツマイモや、時の鐘をイメージした配色、模様を取り入れたベストや法被などを披露する。チョークアーティスト福満智子さんによる縦2㍍、横4㍍のチョークアートの制作体験なども行われる。
時間は午前11時~午後4時。参加無料。川越未来サミットは先着50人。
問い合わせは、同JCの鈴木さん(☎090・4619・4873)へ。
=埼玉新聞2025年8月27日付け11面掲載=
サイト内の川越工業高校の基本情報は→こちら
学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
本校は、明治41年の開校以来、埼玉県で最も伝統と歴史のある工業高校として、常に工業界をリードする人材を育成してきました。「誠実・勤勉・創意」という校訓のもと、心と体を鍛え、技術を磨き、将来の夢を実現するための第一歩を踏み出せる学校です。令和8年度からは、就職や進学など多岐にわたる進路選択が可能な新たなカリキュラムを導入します。また、部活動も盛んで、全国大会や関東大会に出場する部が複数あります。
カテゴリー
よく読まれている記事