西武台が6年ぶり8度目の栄冠
29日、浦和駒場スタジアムで決勝を行い、西武台が2―0で武南を下し、6年ぶり8度目の栄冠に輝いた。
西武台は0―0の後半10分に吉野の左クロスを原田が頭で折り返し、途中出場の細田が頭で合わせて先制。2分後には左CKを長谷川智が折り返し、吉野のヘディングシュートで突き放した。武南は前線への効果的なパスが少なく、後半はシュート2本にとどまった。
西武台と武南は関東高校大会(6月5~7日・山梨)に出場する。
▽決勝
西武台2(0―0、2―0)0武南
▽得点者【西】細田、吉野
後半10分、西武台の細田(14)がヘディングシュートで先制点を奪う
切り札投入で攻勢
けが明けで今大会はここまで短時間の出場にとどめていたFW細田を、後半の頭からピッチに送り出した守屋監督。指揮官のメッセージを選手たちが感じ取り、後半に攻勢を強めた西武台が武南との好カードを制して6年ぶりの優勝を飾った。
決定機で武南の両センターバックに抑え込まれた前半を踏まえ、「5番(中村)が苦しむ形をつくりたかった」と守屋監督。厚みを増した攻撃で相手の守備ラインを下げさせ、後半10分に細田が先制ゴール。2分後に追加点を奪い、その後も容赦ない攻撃で相手の士気をそいでいった。
終わってみれば2回戦から決勝までの5試合で15得点無失点。コロナ禍で練習時間が制限される中、集中して練習に取り組む姿勢が成長を促している。指揮官も「みんなでモチベーションを上げている。(疲れ果てることがなく)練習の狙いも理解しやすいのでは」と現状を分析する。
今大会はプリンスリーグに参戦している昌平が不参加。主将の原田は、「打倒昌平は選手、スタッフの共通認識。インターハイ予選に向けて、ここで負けるわけにはいかない」と、昨秋の選手権大会県予選で2年連続の全国切符をつかんだ強敵に照準を合わせた。
顔触れ豊かな攻撃陣が持ち味を発揮し、ライバルにプレッシャーを掛けるには十分な戦いぶりを披露した。
=埼玉新聞 4月30日付け 7面掲載=
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