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親子鉄道まつりで大宮工業高校のミニ新幹線乗車体験

大宮工業高校のミニ新幹線を楽しむ親子連れ=さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンター

 

 「夏休みだよ!親子で一緒に むさしうらわ鉄道まつり」が24、25の2日間、さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンター多目的ホールで開催された。同センターが主催し、埼玉大学と県立大宮工業高校がコラボ。ミニ新幹線の乗車体験やNゲージ鉄道模型の運転体験、プラレール展示が行われた。2日間通して、5回の入れ替え制で、親子連れなど約600人が楽しんだ。

 

子どもたちが順番待ちをしたNゲージ鉄道模型の運転体験コーナー

 

 同センターはJR武蔵浦和駅に隣接、窓から新幹線の往来が楽しめる。立地を生かした鉄道まつりは、2016年に実施した「埼玉学生鉄道模型展」が始まり。
 ミニ新幹線はJR東日本の東北新幹線E7系「かがやき」。大宮工業高校機械科の生徒たちが3年をかけて制作し、15年に完成した。同科3年生の課題研究として受け継いで、ミニ電車班がベアリング交換や線路の不具合などのメンテンナスをしている。班長の市川将暉さん(17)は「先輩たちが大切にしてきたものなので、整備を怠らずに頑張りたい」としっかり話した。
 今回は3両編成で、約13㍍の線路を2往復、親子連れを乗せてゆっくり走行した。運転した神愛花さん(17)は「子どもが好きなので、喜んでもらえてうれしい。子どもの足に気を付けて運転している」と笑顔を見せた。
 埼大鐡道研究会は、9㍉軌間の鉄道模型「Nゲージ模型」を展示。会で所蔵していたり、会員個人が持ち寄ったりしたNゲージ模型をオリジナルの世界観でレールを敷き、車両を走行させた。Nゲージ模型は、精巧に作られていることが特徴で大人気。40個以上のコンテナを連結した貨物車や豪華列車「四季島」、寝台特急「カシオペア」など特別な車両も走り、訪れた子どたちは、コントローラーを使って操作を体験しようと列を作った。
 また、プラレールは線路の組み方の自由さや高架の作りやすさで人気の鉄道おもちゃ。ハローキティの新幹線やドクターイエローなどレアものも登場。自分のプラレールを持参して動かすこともでき、親子で楽しむ姿が見られた。同研究会の土屋陽樹会長(21)は「皆さんに見てもらえる機会はなかなかないので、これからも継続していきたい。何かしらパワーアップさせます」と語った。
 列車がたくさんプリントされたTシャツを着て訪れた南区に在住の大村旦さん(4)は、ミニ新幹線や鉄道模型などを体験し「楽しかった」と話した。「もう少し長く遊びたかったみたいね」と言う祖母の関啓子さん(72)と名残惜しそうに会場を後にした。

 

=埼玉新聞2024年8月29日付け10面掲載=

 

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