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超難関国家資格「第三種電気主任」取得ー川越工業高校

 高校生にとっては超難関とされる国家資格「第三種電気主任技術者試験」に、川越市西小仙波町の県立川越工業高校電気科3年生の新井悠太さん(18)が合格した。免状が昨年末に交付。4月から、資格を生かせる技術職として就職する新井さんは「頼られる存在になりたい」と、新生活に夢を膨らませている。

 

資格の免状を手に笑顔の新井悠太さん=川越市西小仙波町の県立川越工業高校

 

 川越工高によると、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者に必要な資格は、合格率が毎回10%台ほどだという。そのうち、現役高校生はごくわずか。同校から合格者が出るのは、4年ぶりだった。指導する野坂直志教諭(46)は「この資格があれば、テナントビルなどで保安管理者になれる。こつこつ勉強を続けた成果で、すごいことだ」と感心する。
 新井さんにとって、第三種電気主任技術者試験は在学中に取得した六つ目の資格。「行きたかった就職先が、この資格を必要とする仕事なので、高校生のうちに持っておこうと思った」と言う。
 2年生の昨年2月から、本格的に勉強を始めた。年2回行われる試験のうち、3月に理論、法規の2科目を受験して通過。8月には残る電力、機械の2科目に挑み、9月に合格が発表された。「授業の休み時間も勉強した」と新井さん。所属するサッカー部では右サイドハーフの主力としてプレーし、5月まで活動に打ち込んだ。「試験対策と授業、部活の両立は大変だったけれど、参考書の内容をノートに書き写すなどして覚えていった」と振り返る。
 卒業後は春から電気設備の保守点検業務などを担う関東電気保安協会(本部・東京都)に就職する。資格はさらに難しい第二種や第一種があり、新井さんは「これからもステップアップしたい」と意気込んだ。

 

=埼玉新聞2024年2月2日付け11面掲載=

 

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本校は、「モノづくりをとおして新たな価値を見出し 新たな時代を創る技術者を育成する」を目指す学校像とし、充実した施設・設備で各専門分野の基礎から応用まで体系的に学び、次代を担うための高い専門性を育成しています。また、実習系科目では安全に配慮した少人数制によるきめ細かな指導を行っています。英数国の授業でも少人数制授業を導入し、丁寧な指導で社会生活や大学生活を支える教養を身につけています。様々な学校行事や部活動も盛んにおこなわれており、充実した高校生活を送ることができます。

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