「食料供給基地埼玉」発信

開発した和紅茶やレトルトカレーを紹介する川越総合高校と狭山工業高校の生徒ら=2日、さいたま市中央区
農業出荷額全国8位の県産農畜産物や同2位の産出量を誇る食品加工業と全国のバイヤーをつなぐ「第18回農と食の展示・商談会」(埼玉りそな銀行主催)が2日、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われた。県主催の「農商工連携フェア」も同時開催され、高速道路網など首都圏各地への物流利便性にも優れた〝埼玉ブランド品〟の魅力を発信した。
今年は両展示会合わせて計192の企業・団体が出展し、自社一押しの商品を試食用などとして配布。昨年の全国イタリア料理コンクールで優勝した門平光正シェフ(アズーリコエド総料理長)の料理実演も行われ、約4千人の来場者に首都圏の中央に位置する「食料供給基地」ならではの鮮度の良さをアピールした。
同展示会に合わせて日本貿易振興機構(ジェトロ)埼玉は前日に、シンガポールとマレーシアの海外バイヤーを引き連れてファムトリップ(産地訪問)を実施した(一部は3日予定)。東亜酒造(羽生市)や弓削多醤油(日高市)など8社の生産者と交流し、商品への理解を深めてもらう試みも行われた。
県立川越総合高校と県立狭山工業高校の生徒らも合同でブースを構えて初出店。狭山工業の生徒らが栽培した狭山茶配合の飼料を使い、川越総合の生徒らが育てた地鶏「タマシャモ」入りのレトルトカレーなどを紹介した。
川越総合の鎌田涼嘩さんは「肉などの具材も大きめ。スパイシーなルーも食べやすく仕上がった」と自信を見せ、狭山工業の長沢風芽さんは「地元の伝統産業を発信する機会にしたい」と話していた。
=埼玉新聞2025年12月3日付け4面掲載=
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