進路選択を考える　北区で公立高校合同説明会

各高校の説明に耳を傾ける参加者ら＝７日、さいたま市北区の大宮工業高校

　各高校の特徴を知り進路選択に役立ててもらおうと、さいたま市見沼区と北区の中学校の保護者有志は７日、同市北区の大宮工業高校で「公立高等学校合同説明会２０２５」を開催した。
　当日は上尾高校や大宮北高校をはじめ、来年度から新校開校となる大宮科学技術高校、岩槻高校など１７校が参加。同市内の見沼区７中学校、北区５中学校、西区の宮前中学校、大宮区の第二東中学校の１～３年生の生徒と保護者を対象に実施。開催４年目で過去最多の１４００人超が来場した。大会議室ではスライドを使用した各高校の学校紹介や教育ジャーナリスト梅野弘之氏の講演「受験対策と高校選び」、各教室では在籍高校生の説明会が開かれ、来場者は真剣な表情で耳を傾けていた。
　主催した「さいたま市見沼区・北区ＰＴＡ有志」運営事務局の古市智美さんは「コロナ禍だった４年前、説明会が軒並み中止となり、開催されても人数制限のある完全予約制で生徒も保護者も悩んでいた時、大宮工業高校の先生からこの合同説明会の話をいただいた。各高校の特徴や魅力を早めに知ることで『この学校でいいや』ではなく『この学校がいい』という明確な目標ができるし、６月開催にすることで今後行われる説明会や部活動体験に向けて参加意欲も高まるはず。生徒と高校、両者により良い機会を提供できるよう、今後も継続して活動していきたい」と話していた。

＝埼玉新聞２０２５年６月１９日付け１０面掲載＝