滋賀学園と第3試合
初戦へ精錬じっくり
第97回選抜高校野球大会(18日から13日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が7日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで行われ、初出場の浦和実は大会第5日の22日、第3試合(午後2時開始)で、8年ぶり3度目出場の滋賀学園と対戦することが決まった。
浦和実は、昨秋の関東大会で初めて4強入り。左腕石戸颯汰、駒木根琉空の二枚看板と捕手の野本大智を中心とした堅実な守備を武器に、ロースコアの接戦を競り勝って1975年の創部以来、春夏合わせて初の聖地に挑む。
就任37年目で甲子園初采配となる辻川正彦監督は「対戦相手が決まって、よし、やるんだという気になった。2週間で不安なところを一つ一つ消していきたい」と話した。
小野蓮主将は「甲子園の雰囲気は必ずどこかで襲ってくる。のまれないよう、まずは初戦に向けて自分たちの雰囲気をつくっていきたい」と力強く健闘を誓った。
「必ず勝てる」黙々と汗
昨年の秋季関東大会で4強入りし、1975年の創部以来、春夏合わせて初の甲子園出場となる浦和実の初戦の相手は滋賀学園に決まった。辻川監督は「強いし応援もすごいし、(初戦は)地元で土曜日。人も来るだろうから甲子園という舞台で、のまれないようにしたい」と気を引き締めた。
抽選会でくじを引いたのは小野主将。先に30番の位置に入ると、隣に滋賀学園が並んだ。大会第5日目の第3試合。遅い初戦について指揮官は「すごく良い。守り、バントの精度をより高められる」。小野主将も「実戦から離れるデメリットもあるが、その分課題と向き合ってしっかりつぶせるので、プラスの方が大きい」とじっくり試合に備えるつもりだ。
滋賀学園は長崎、土田の二枚看板を軸に最速140㌔超の投手を複数擁する。近畿大会1回戦では大阪桐蔭に3―2で勝利した。対する浦和実も、石戸、駒木根の両左腕をダブルエースに据え、接戦を勝ち抜いてきた。タイプこそ異なるが、初戦は投手陣の踏ん張りが試合の鍵を握りそうだ。 この日、主将以外の部員はさいたま市緑区の九里学園大崎総合運動場で練習に励んでいた。抽選会直後に信太(しだ)コーチが対戦校を告げると選手たちは一瞬ざわついたものの、「やるべきことをやろう」とすぐさま練習に戻り黙々と汗を流した。
秋季埼玉・関東大会の計10試合で14安打9打点を挙げた捕手野本は「自分がしっかりコースや変化球、球種を間違えずリードすれば必ず勝てる。(打席では)しっかり球種を絞って振っていきたい」と冷静な分析とともに闘志を燃やしていた。
=埼玉新聞2025年3月8日付け1、9面掲載=
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