男子A組 正智深谷 準決勝へ
昌平、埼玉栄は1回戦敗退
(第1日、1日・深谷市総合体育館ほか)
1都7県が参加して男子が開幕。各都県の予選上位校が参加するA組と、B組の1回戦と準々決勝を行い、A組の正智深谷が準決勝に進出した。正智深谷は1回戦で荏田(神奈川)を95―68で退けると、準々決勝では土浦日大(茨城)に延長の末、77―75で勝利した。
同組の昌平は1回戦で日本航空(山梨)に76―93で敗退。埼玉栄は桐光学園(神奈川)に68―76で競り負けた。B組の白岡と埼玉平成はそれぞれ準々決勝で、大宮東は1回戦で敗れた。
泥くさく延長制す
正智深谷―土浦日大 第4クオーター、正智深谷の加藤(左)がシュートを放つ
正智深谷は準々決勝で土浦日大に77―75で競り勝ち、4年連続の4強入りを決めた。延長にもつれる一戦を制し、成田監督は「後半の内容には満足しないが、苦しい試合を勝てたことは評価できる」とうなずいた。
前半は統率の取れたチームディフェンスで守りからリズムを築き、38―21とリードを奪った。ゾーン守備の相手に対し、空いたスペースから多彩な攻撃を展開。いい流れに思われたが、後半立ち上がりにミスが続き、連続で12失点を許すなど得点差を縮められた。
65―65で延長に突入すると、飯島、加藤らがドリブルで内に切り込み好機をつくった。22得点の加藤は「全員が最後までリバウンドに飛び込み、泥くさくできた」と勝因を挙げた。2年ぶりの優勝を目標に、次戦でも一体感のある攻守を披露する。
前回王者に力出し切る
昌平は前回王者の日本航空に76―93で敗れた。畔川監督は「すごく評価できる内容。準備したことができて、力を出し尽くせた」と振り返った。
第1クオーターに11点のリードを奪った。外からの攻撃で得点を重ねたが、徐々に運動量が減少。最後までインサイドを攻略できずに流れを渡した。畔川監督は「修正する点は明確。持続できるスタミナをつけたい」と敗戦を次につなげる。
追い上げも一歩及ばず
埼玉栄は桐光学園に68―76で競り負けた。ゲーム主将の横島は「最後はいい形で追い上げたが、前半からできたら結果は違った」と悔しがった。
45―62の第4クオーターは守りのリバウンドを多く奪い攻撃につなげた。17点あった得点差を一時1点差に詰めたが、あと一歩及ばなかった。横島は「インハイ予選では速攻とリバウンドを徹底したい」と前を向いた。
男子A組 正智深谷 敗れ3位
(第2日、2日・深谷市総合体育館ほか)
男子の各都県予選上位校が参加するA組と、B組の準決勝と決勝を行い、県勢はA組の正智深谷が準決勝で八王子学園八王子(東京)に62―72で敗れて3位となった。正智深谷は前半を36―32とリードして折り返したが、第3クオーターで逆転を許した。
攻め急ぎ堅守保てず
八王子学園八王子―正智深谷 第3クオーター、正智深谷の中武(6)がシュートを決める
3年連続の決勝進出を目指した正智深谷は準決勝で姿を消した。成田監督は「前半はうまく守り合いができていたが、一番大事なところの我慢比べで負けてしまった」と後半に攻め急いだ攻撃面を悔やんだ。
開始から相手の攻撃の勢いに苦戦した。13―21とリードされて第2クオーターに入ると「相手は7番と12番に集中していたのでポイントが絞れた」と成田監督。相手得点源2人へのマークを徹底するなど守備の修正を図り、逆転に成功した。
一進一退の後半は、ゴールに意識が向き過ぎたばかりに、持ち前の守備力が影を潜めた。チーム最多20得点の早船は「すぐにリングを向いてしまい、周りを見られなかった」と肩を落とした。シュートが外れるとリバウンドを奪われ、速攻を許した。
チームの課題は明確だ。発足時からテーマに掲げる一体感と判断力の向上を追求する。成田監督は「司令塔がいない分、一つのボールを全員で守ってゴールを目指す。まだまだだが着実に良くなっている」と評価した。大舞台での経験を成長につなげたい。
気持ちで負けずにインサイドで奮闘
センター中武
正智深谷のセンター中武がインサイドで奮闘した。留学生とのマッチアップにも「気持ちで負けず、最低限に抑え込めた」と胸を張った。193㌢98㌔の体を生かしてリバウンドに飛び込み、攻撃でも7得点。攻守の要としてチームを支えた。
1月に左足を骨折。復帰は4月と遅れたが、上半身の力を付けて1対1のフィジカル面で効果を実感する。「自分がいないとゴール下がパワーダウンする。何としても長い時間コートに残り、チームに貢献したい」と覚悟をにじませた。
=埼玉新聞2024年6月2日付け8面、6月3日付け7面掲載=
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