ラグビーの第24回関東高校新人大会は10日、千葉県の重兵衛スポーツフィールド中台陸上競技場と同球技場で1都7県の代表16校が参加して開幕する。決勝は18日に茨城県の水戸市立サッカー・ラグビー場で行われる(12時15分)。県勢は県高校新人大会を初制覇し、2年連続7度目の出場の昌平が1回戦で目黒学院(東京2位)と、同準優勝で3年連続5度目の出場の川越東が茗溪学園(茨城1位)とそれぞれぶつかる。
昌平
接点武器に縦へ強く
巧みなステップで相手を翻弄(ほんろう)する昌平のSO小林
今大会は全国高校選抜大会(3月22~24、26、28、30日・熊谷ラグビー場)の選考材料となる。本年度の関東の出場枠は6校。昌平は開催県枠で既に出場を決めている。川越東は6位以内なら自動的に、7位以下でも昌平が6位以内に入れば開催県枠で出場できる。
県高校新人大会で初優勝した昌平は、初戦で目黒学院と対戦する。船戸監督は「どこまで全員が愚直に縦にいけるか。一つずつ勝っていくしかない」と力を込める。
昨季の先発メンバーが10人以上残る昌平は、接点の強さを武器に県大会4試合で288得点、13失点と攻守に安定感を誇った。推進力も備えるSO小林が視野の広さを生かし試合を組み立て、縦に強いCTB山口、WTB山崎らにどれだけ良い形でつなげられるか。留学生を擁する相手に対し、ナンバー8伊藤の高校生離れした強度の高いタックルにも期待がかかる。
川越東
献身守備から流れを
攻守で体を張ってチームをけん引する川越東のプロップ鈴木
1回戦で茗溪学園と争う川越東の望月監督は「ディフェンスでどこまで意地を見せてくれるかが勝負」と意欲を燃やす。
川越東は今冬の全国高校大会を経験したプロップ鈴木、CTB水島ら経験豊富な選手が、献身的な守備から流れを引き寄せたい。攻撃の起点となるハーフ団はともに1年のSH岡部、SO松野が務める。冷静なゲームメークでボールを効果的に動かし、確実にエリアを押し上げたい。
また、17日に水戸市立サッカー・ラグビー場で行われる都県対抗戦でA組の埼玉は群馬と対戦する(10時30分)。川口の小松監督が指揮を執り、勝てば来年もA組に残留できる。
=埼玉新聞2024年2月8日付け7面掲載=
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